お金と仕事

個人が海外で雑貨を買付けした場合の利益や費用を計算してみた。

「10月〇日~1週間、雑貨買い付けのため発送業務ができません」

このように告知しているTwitterやWebショップを見るたびに、「羨ましい・・・!」と思うのは私だけではないかもしれません。

私に限らず、海外旅行が大好きな人にとって、「海外雑貨買い付けの旅」ほど憧れられ、尊敬の眼差しを向けられるものは無いように思います。

私自身、未だに、いつか海外で買い付けた雑貨を売りたい、という気持ちを捨てきれないでいます。

特に最近では、NHKで「世界はほしいモノにあふれてる」という番組の影響もあるし、個人でもフォロワーを多く持っているインスタグラマーなどインフルエンサーが、自分で買い付けた雑貨を売ったりアパレルブランドを立ち上げている、なんていう話もよく聞きます。

雑貨買い付け&販売で生計を立てることはできるのか?

元々私は旅が好きなので、旅行をしている中で出会った雑貨を購入して、それが少しでもお金になれば一番だよな・・・という気持ちがありました。

その場合、そもそも目的が「旅」になるわけなので、そんなに在庫を抱える心配もないし、売れたらラッキーくらいの気持ちでいればいいんだよね、と思ったのです。

その背景には、私が出会った「旅が仕事!」という本の影響もあるかもしれません。

この本の著者であるMASAKIさんは世界各国を放浪しながら、その場その場で雑貨やアパレルなどいろいろなものを買い付けて販売して成功を収めています。

MASAKIさんのこの本で感心するのは、「何も何十万も稼ぐ必要はない、世界を旅するのに必要な数万(この本では3万)を稼ぎながら旅をしよう!」というコンセプトが掲げられていることです。

それは私が先ほど書いた「あくまでも目的は『旅』で、雑貨が売れたらラッキー」という点と非常に共通します。

でも、そのように旅をすることって実際可能なのか?という事を考えてみました。

観光ついでに「買い付け」をすることの難しさ

世界を旅したいと思っている人の、旅の目的にも関わる事なのですが、一般的には当然、ある程度観光をしたいと思うんですよ。観光をしたり、美味しいものを食べたり、という事が旅の醍醐味の一つにはなるとおもいます。

そういった旅をしてゆく中で、果たして、「これって売れるのかな?」という視点で雑貨を仕入れることができるのか?という点は非常に疑問です。

「あの美術館に行こう」とか、「あそこでご飯を食べてみよう」とか、「この日は移動だからこの時間には電車に乗らなくちゃ」など、一人で旅をするのはなかなか忙しいものです。

それに、同じ土地にそう何度も行くわけでもないので、結局は「初めての土地」で忙しく観光をしたり生活をしたりしなければならない。その中で、どこに何があるのかもわからないのに雑貨を見て「これは原価1000円だから10個買って倍の価格で売ろう」とかいう思考回路になるのはかなり難しそうな気がします。

MASAKIさんはこともなげに書いていますが、これは相当MASAKIさんに商才があり、コミュニケーション能力が抜群でバイタリティがひたすらにやべぇ、という事だと思います。

実際は売れるかどうか分からないものに数万~数十万もつぎ込めない、というのが現実だと私は思います。

計画的に雑貨を仕入れる

という事で、結局は雑貨買い付けに関しては、ほぼ7割がたは「買い付け目的」で計画的に進めなければならないと思います。

(無計画に「とりあえず仕入れとけ」という場合でも成功する可能性ももちろんありますが、相当リスクは高いのではないかな、と思います)

「この買い付け旅行ではここへ行って、これくらいの物をいくつくらい買い付ける」という計画がある程度必要だというわけです。

さて、そこで初めの話になりますが、私自身、今でも雑貨の買い付けには非常に興味があり、諦めていないといいました。

実際、夏あたりに一度海外へ買い付けの旅へ行ってみようかな、と思っていたりもします。

しかしながら、当然相当お金もかかるので無計画に遂行するにはリスクが高い。
そもそも私は、雑貨を買い付けてどのくらいの収益を目指しているのか?一度計算してみようか。

と思い、実際に細かく計算してみました。

海外雑貨買い付けの費用と売り上げ予算を計算してみた

まずは、最終的な売上の目標額を設定し、逆算していこうと思います。
ここはいろんな考え方があると思いますが、私はまず月間目標6万円と設定しました。

一般的にはそれで生活するのは難しいですが、私の場合はブログ収入の目標なども合わせて、現実的には6万利益が出せればまずは悪くはないだろうな、という視点からの話です。

そこに、海外買い付けの旅費なども足していきます。

年2回買い付けするとして、1回の旅費(仕入資金を含まない)は2週間の旅でおそらく20万円ほど。6カ月毎に20万=1か月3~4万ほどかかる計算ですよね。少し多めに考えて、ひと月4万円とします。

つまり、雑貨を買い付けして、それを売って最終的に手元に残るお金を10万円(純利益6万+旅費4万)と設定するわけです。

月間10万売上る場合、原価50%だとすればお店の販売月間目標額は20万円となります。

そこから逆算して販売個数を出していきましょう。
どういうものを仕入れるかにもよりますが、まずここでは扱う商品の単価4000円を平均値とします(原価2000円)。

これを月間20万円分販売するとなると、20万÷4000円=月間50点の売り上げが必要となります。

つまり、単価4000円の商品を1日2個売ることができたら、純粋な月間売り上げ6万は確保できる、という計算です。

うん、これだったら可能性あるかも?

さて、ここから逆算して、それでは1度の海外買い付けでどれくらい商品を買わなければならないのか?という事を計算していきます。

月に売りたい商品数が50点。6カ月ごとに買い付けをするとしても、一度に6カ月分の商品を買い付ける必要があります。

50点×6か月分=300点

1点につき原価2000円として、60万円です。

実際は不良在庫などもありますので、おそらく最低でも80万円分程度の仕入れが必要かなという感じですよね。すると、旅費20万を合わせて1回の買付で100万円が予算となります。

そこで、改めて月間売上目標額を確認してみましょう。6万円です。

100万円の予算で目いっぱい買い付けをして、ようやく月間の利益が6万円、というわけです。

(実際は3~40%の原価で仕入できたら理想的なのでもう少し儲かりそうですが、関税など計算していないのでざっくりとした話です)

正直キツイかもしれない・・・

他に収入もなく、雑貨だけで生きていこうとする場合、ざっくりこれの4倍くらいは必要だと思うんですよ(収入24万円)。

そしたら1回の買い付けで400万円ほど買い付けてやっと24万の売り上げ
ちなみにこれ一人で全部やった場合の額なので、もしアシスタントを付けたりという事を考えた場合は人数で割らなきゃならない。

無理じゃん(笑)

雑貨店を開く方法を考える

という事で、「雑貨店を個人で開業する」という事がどれだけハードルが高い事なのかを検証してみました。

私自身、この結果を受けてそれでも買い付けの仕事したいかな~・・・どうかな~と思っちゃった部分はある。

正直言って、雑貨販売だけでやっていこうというのは全然現実的ではないような気がします。

世の中の雑貨店の方はどうされているのか?かなり謎です。

「世界はほしいモノにあふれてる」などに登場するバイヤーは基本的に企業でバイヤーとして働いている、という人が多いですよね。個人ショップに見える雑貨店も、実はフランチャイズだという事も非常に多いと思います。

情熱があれば個人で雑貨店を切り盛りするのは無理ではないのかもしれませんが、やはり何かしらの戦略が必ず必要だなーと思ってしまいました。

憧れはするけどなかなか難しい世界ですよね。

私自身に話を戻していけば、とりあえずブログの運営の収益も含めて、いろいろとやりたいなと思うマネタイズはあります。その一つとして、雑貨店の運営というのも未だにない話ではないな、と思っています。

だけど向こう見ずにするのではなくて、計画が必要だなーと今まで以上に感じています。

以上、雑貨店開業についての考えでした。

ちなみに、上ではちょっと批判的に思えるかもしれませんが、MASAKIさんの「旅が仕事!」はバイヤーとしてのノウハウ以外にも、旅人としての心構えやMASAKIさんが旅で出会ってオモシロ話などいろいろ書いてあってすっごく面白いのでおすすめです。