どうもこんにちは、NITARIです。

ミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」を見ましたので、感想を書きます。

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映画「グレイテスト・ショーマン」のあらすじ

「グレイテスト・ショーマン」は、2017年にヒュー・ジャックマン主演で公開されたミュージカル映画です。

キャスト
  • P・T・バーナム – ヒュー・ジャックマン
  • フィリップ・カーライル – ザック・エフロン
  • チャリティ・バーナム – ミシェル・ウィリアムズ
  • ジェニー・リンド – レベッカ・ファーガソン
  • アン・ウィーラー – ゼンデイヤ
  • レティ・ルッツ(髭の生えた女性) – キアラ・セトル

主人公のバーナムは幼少時から貧乏で、ある良家の召使として働いていた。
勤め先の良家の娘・チャリティと恋に落ち、やがて大人になって結婚に至る。

「必ず成功して娘さんを幸せにする」と義父に約束するも、チャンスはなかなか巡ってこなかった。

ある日、バーナムは働いていた造船会社の倒産によって職を失う。しかし、会社から沈没した船の登録証を持ち出した彼は、それを担保に資金を調達し、ビルを購入。そこで剥製などを展示して客を呼ぼうとしたが、その目論見は失敗した。

彼は町中で出会った小人症の男の家に行き、彼にショーの出演を依頼する。
彼のように、誰からも受け入れられない奇人や変人を集め、彼らを使ってショーを打つことにした。

ショーは大繁盛で、バーナムは一気に成功への道をかけ上げる。

しかし、評論家からは「偽物ショー」などとこき下ろされ、上流階級からは「ペテン師」として受け入れられなかった。

バーナムは何とか上流階級に取り入ろうと、劇作家のフィリップを勧誘するのだったー

映画「グレイテスト・ショーマン」の感想

キアラ・セトルの主題歌「This is me」で有名な本作。
彼女のプレゼンテーション動画は私も何度も観ました。

この動画何度見ても心が震えますね。

ようやく映画を観るに至ったわけですが、一言でいえば、キアラのプレゼン動画のほうがよかった、という印象でした。

映画「グレイテスト・ショーマン」のストーリーについて

ます、ストーリーに関してです。
前半はそれほど悪くなかったかな、と思います。

「グレイテスト・ショーマン」はショービジネスを成功させる映画なので割と題材としてはありきたり。

ただ、最初こそバーナムは失敗するわけですが、視点を「奇人ショー」に移行すると直ちに大ヒットして割とすぐに成功しますよね。

その点が割ともたもたしなくてよかったかな、と思います。

ここは考えがわかれるところで、もっと実力のある演出家や脚本家が制作するのであれば、この過程を丁寧に描くことで、もっと「ショービジネス」の本質に踏み込んだ重みのある作品になったのかもな、と思います。

ただ、この映画は「いかにしてショービジネスを成功させたのか」という作品ではなく、バーナムを含むキャラクターたちがショービズにかかわることでアイデンティティを確立してゆく、という話だったので、この作り方でもよかったのだと思います。

そっちのほうが全然わかりやすいですしね。
ミュージカルはわかりやすいほうがウケますから。

「グレイテスト・ショーマン」の描く差別

「フリークス」を扱う作品はかなり現代では神経質にならなければならないと思うんですが、まあその点で可もなく不可もなくといったところだと思います。

この映画が逆に非常に差別的だ、という人もいるかもしれないけれど、私は別に問題になるほどのものではなかったのかな、と思います。

この作品でよかったな、と思ったもう一つの視点としては、もともとフリークスを使ってショーを成功させたバーナム自身が彼らを差別していて、オペラ歌手を使ったステージの後のパーティーで団員を入場させない、というところですよね。

私も常々思っているのですが、「味方のふりをした人間の差別」が世の中の差別で一番怖いと思うんですよ。

よき理解者としてショーにかかわっておきながら、大事な所で見せる差別意識は本当に怖い。これはかなり根深い問題だと思って、興味深かったです。

しかし、その問題提起までは面白かったんだけど、その問題が結局は全く回収されないまま終わったような気がして、それがこの作品のいちばんの問題点だったように思います。

私の印象として、キアラの「This is me」活かされず、そこからは全く面白くない、平凡な作品になってしまった気がします。

「This is me」は急に来た感が半端なかった。

この映画ではバーナムが自身の団員に対する差別意識に気付くという描写もないし、もっと言えば、団員がバーナムの差別によって傷つき亀裂が生まれる、という描写もほとんどない。

これはプロットに大きな問題があるように思います。

団員がこれまでさんざん差別に耐えてきて、ようやく成功したと思ったらバーナムにも虐げられたら、もっと大きな問題になってもよかったと思うんですよ。

それなのに、その次の瞬間には「This is me」を歌い始める。
正直言って早すぎる。

被差別意識からの脱却はそんなに突然行われるもんじゃないと思うから、もっと丁寧に描いてほしかったですよね。

私としては、バーナムとオペラ歌手のトラブルがあまりにも稚拙でどうでもよくて意味もまったくないので、そんな普通の分かり切ったストーリーではなくて、もっと団員とバーナムの対話が見たかったなと。

オペラ歌手はキャラとして全く魅力もないし完全に無駄だったと思います。
あの人が出た瞬間に作品が最後まで分かり切ってしまいましたよね。

This is meは本当にいい曲だと思うんですよ。
あの曲にこの映画の信念が詰まっているのだから、この曲をもっと全力で生かしてほしかったなと。

結局最終的には、あまりにもフォーマットに準じた、何の意外性もない凡作に堕ちたなと思います。残念ですよね。

映画「グレイテスト・ショーマン」のキャスト

映画も楽曲も別にって感じの作品だったので、まあキャストも別にって感じではあるのですが、本当にヒュー・ジャックマンはかっこいいですよね。

歌声も素晴らしいし華もあって、ミュージカル映画のために生まれたような素晴らしい役者だなと。

レ・ミゼラブル」の時にも思いましたが。

この作品ではヒュー以外では、やはり圧倒的にキアラ・セトルが素晴らしい。映画自体は彼女を生かし切れてはいないのですが、素晴らしい事は素晴らしかったです。

彼女のミュージカルをぜひブロードウェイで見てみたいな、と思います。

それにしてもアメリカの俳優のスペックの高さには驚かされることが多いのですが、今回驚かせてくれたのはバーナムの妻役のミシェル・ウィリアムズ

ずいぶんおばさんになったなあ・・・とは思ったけど、かわいらしかったし歌もうまかったですよね。

本当にアメリカには素晴らしいスキルを持った役者が多いんだなと改めて思いました。

映画「グレイテスト・ショーマン」の楽曲

それからもう一つ言いたいのが、楽曲のダサさです。
なんかもうこの映画、ミュージカルなのに楽曲が微妙すぎ。

全く右から左に通り抜けてゆくようなインパクトのないものばかり。

特にオペラ歌手の歌
皆言ってると思うけど、あれオペラでもないし。

あの歌自体は私はそんなに悪くはなかったと思うんですけど、やっぱりここでも作品のアプローチが悪かったとしか言えませんよね。

あのステージではオペラを歌ってほしかったし、もっと別の部分でオペラ歌手には独白としてあの曲を歌うのでもよかった気がします。

オペラ歌手のキャラの描き方が雑過ぎるんですよ。
まあ、そもそもあのキャラ自体別にいらなかったと思うけど、別に悪い人でもないんだし描くならもっとちゃんと描けばよかったのに。

キアラ・セトルの「This is me」

ここでもThis is meに言及したいのですが、本当にこの映画の他の楽曲に比べて素晴らしいんですよね、この曲は。

キアラのパフォーマンスも、演出も素晴らしくかっこいい。
だからこそ、この曲をもっと存分に生かしてもらいたかったな~

しかし、「アナ雪」の「Let it go」もそうですけど、ミュージカル映画におけるメインテーマの扱いってなかなか難しいんでしょうか?

そこがオリジナルのミュージカルを見ていると思います。
そしてだからこそ、名作ミュージカルは名作として、メイン楽曲が完璧に生かされているのがすごいなと思います。

まとめ

というわけで、全体的に全く平凡で普通

見たらすぐにでも忘れそうな作品になってしまいましたが、「This is me」が名曲であるというところだけは間違いがありません。

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