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「サウンド・オブ・ミュージック」無料動画配信&あらすじと感想。

お久しぶりです、NITARIです。最近忙しくて更新が滞っていました。

名作「サウンド・オブ・ミュージック」を再見しましたのでレビューを書きます。

「サウンド・オブ・ミュージック」動画配信情報

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映画「サウンド・オブ・ミュージック」のあらすじ

「サウンド・オブ・ミュージック」は1965年のジュリー・アンドリュース主演のミュージカル映画です。

出演者

  • マリア:ジュリー・アンドリュース
  • ゲオルク:クリストファー・プラマー
  • エルザ:エレノア・パーカー
  • マックス:リチャード・ヘイドン
  • リーズル:シャーミアン:カー

主人公マリアは修道女見習いだが、自由奔放な性格から周りの修道女たちに心配ばかりをかけている。

ある日彼女は修道院長に呼び出され、少しの間修道院を出て家庭教師として働くように言い渡された。勤め先はゲオルク・トラップ大佐の屋敷である。

かくして彼女は7人の子供たちの家庭教師としてトラップの屋敷へ向かった。

大佐は非常に厳しい人物で、7人の子供たちに制服を着せ、笛で支持を出すなど、軍隊のようにしつけていた。

うっ憤のたまった子供たちは、雇われる家庭教師に片っ端からいたずらを仕掛けて退職に追いやっていた。マリアも同じようにいたずらされるが、全くめげないので子供たちは彼女に心を開く。

トラップ大佐がウィーンへの出張で外出している間にマリアは、部屋の古いカーテンで遊び着を作り自由に遊ばせることに。

トラップ屋敷は昔は音楽の溢れた家だったが、妻の死によって彼の心は閉ざされたのだと知り、マリアは子供たちに音楽を教えることにするのだった・・・

映画「サウンド・オブ・ミュージック」の感想

初めて見たのは小学生くらいだったと思うんですが、まあとにかく本当に素晴らしい映画ですよね。何度見たかわかりません。

今回この映画を鑑賞したのは非常に久しぶりでしたが、改めて本当に素晴らしいなと思わせられました。

いくつかの項目に分けて解説したいと思います。

「サウンド・オブ・ミュージック」のストーリーについて

まずはその素晴らしいストーリーについて書こうと思います。

昔の映画にはよくありますが、この作品は途中にインターミッションが入る前後編の構成になっています。前半ではマリアと子供たちの交流が描かれ、後半部分ではトラップ大佐との関係と戦争に向かう時代性が描かれます。

私はこの映画を何度も観ましたが、特に前半が大好きです。たぶんそういう人は多いと思います。

前半部分には、時代の持つ暗い影はほとんど描かれないからです。
しかし実際はこの映画は前後編合わせて素晴らしいバランスの映画である事に今回気づかされました。

まず、この映画に描かれる最も重要なポイントは、「祖国愛」です。
この時代、美しきオーストリアの国はドイツに支配されようとしていました。美しき清きオーストリアは失われつつあったわけです。

この映画を観たらすぐにわかることですが、ザルツブルクを舞台としたこの映画はロケーションがあまりにも素晴らしい。あらゆるシーンが美しく楽しい作品に、前半はなっていますよね。

実は前半部分にこれでもかと描かれた「オーストリアの尊さ」が後半で「失われてゆく」という事こそ、この映画を観る上で最も重要視すべき点でもあるわけです。

例えば前半部分が美しく楽しい、特に「ドレミの歌」の歌い始めから歌い終わりまでで、これ以上ないほどにザルツブルクの美しさが描写されていますが、これは何も「きれいなロケーションで映画撮ってみた」というものではなく、失われつつある美しき祖国、を強調するためにあえてそのようにした、といってもいいのです。

ザルツブルクの描き方で非常に特徴的だったのが、マリアの結婚式の直後の鐘の音のエキストラ・ショット。

幸せで美しい絶頂である結婚式の鐘の音と共に映し出されるのはオーストリアの広大な大地です。そのようなエキストラ・ショットがいくつか続いた後に響き渡るのはドイツ軍の行進の足音、となるわけです。

幸せを打ち消すのはいつだって戦争です。

「サウンド・オブ・ミュージック」の楽曲

この映画はご存知の通りとにかく楽曲が素晴らしいですよね。

「ド・レ・ミの歌」
「エーデルワイス」
「サウンド・オブ・ミュージック」
「私のお気に入り」

など、これでもかというくらい名曲が揃っています。

私も何度これらの楽曲を聞いたかわかりません。
大体英語で歌えるくらい聞きこんでいました。

しかし、大人になって英語をある程度理解できるようになった今これらの楽曲を改めて聞くと、韻の踏み方などとにかく上手くてかっこいい。

どの曲も魅力的ですが、楽曲のクオリティとして特に素晴らしいのは「私のお気に入り」で、多くのジャズ・ミュージシャンがカヴァーしていますがマジで納得です。

素晴らしいのは、この映画の楽曲のいくつかは、そのシーンごとにマッチした歌詞なだけではなく、「祖国」に根差した歌詞が意識されていること。

例えば冒頭の「Sound of music」の歌いだしは

The hills are alive with the sound of music
With songs they have sung for a thousand years
The hills fill my heart with the sound of music
My heart wants to sing every song it hears

「丘は音楽の調べと共に生きている
千年も前から歌い継がれてきた歌
丘は音楽の調べで心を満たしてくれる
すべての歌を、私の心は歌いたがっている」

これはオーストリアの大自然の中で歌う祖国の歌ですよね。

マリアが修道院に戻ってきた時に修道院長が歌う「すべての山を登れ」

Climb every mountain
Search high and low
Follow every byway
Every path you know

「すべての山に登りなさい
高くても低くても
あなたの知る脇道も
すべて試してみるのです」

ここで歌われる曲は最終的にトラップ一家が山を越えるクライマックスでも流れる曲で、「山」は文字通りオーストリアの山をイメージしています。

しかし「祖国オーストリア」を歌ったもので最も重要なのはやはり「エーデルワイス」でしょう。

エーデルワイス

「エーデルワイス」はその花自体がオーストリアの国花です。
そして歌詞も、「エーデルワイスよ、祖国に祝福を」と歌い終わります。

このようにどの楽曲も「祖国オーストリアへの愛」を描いており、それはすなわちそののちに失われつつある歴史的事実を示唆しているといってもいいかもしれません。

「サウンド・オブ・ミュージック」のキャスト

マリア役ジュリー・アンドリュース

それにしてもこの映画のジュリー・アンドリュースは本当に素晴らしいとしか言いようがありません。

しかしこの年、「サウンド・オブ・ミュージック」はアカデミー賞作品賞をはじめ5部門を受賞していますが、主演女優賞はノミネートにとどまっています。(その年はジュリー・クリスティが受賞)

前年に「メリー・ポピンズ」で主演女優賞を受賞しているので仕方ないかもしれませんが残念。

歌のうまさもそうですが、彼女の持つ親しみに溢れた容姿もあまりにもこの映画にぴったりですよね(もしマリアの容姿がオードリー・ヘプバーンみたいだったら終わりです。好きですが)。

トラップ大佐役:クリストファー・プラマー

それから私があまりにも驚いたのがトラップ大佐

昔から彼の事を私は「トラップ大佐」としてしか認識していなかったので、彼がクリストファー・プラマーという名前であることも気にしてなかったし、クリストファー・プラマーが近年でも多くの映画に出演していてもちろん私も知っている役者であることにも全然気付きませんでした(笑)

いやーすごい役者だった。

それを差し引いても、改めてこの映画を観てトラップ大佐のすばらしさに脱帽しました。
もう、本当に面白い。ユーモアのセンスに秀でているわけです。

ちょっとおどけたような表情をするだけで面白いんですよ。
ほんと笑いの才能がある。

彼のおかげというのもありますが、この映画は実は結構笑える作りになっています。
ミュージカル映画に限らず、世の中のすべての芸術作品には「ユーモア」か「ホラー」が必要だと信じて疑わない私ですので、笑いを入れてくるのは評価するうえで絶対に必要ですよね。

長女リーズル役:シャーミアン・カー

この映画ではかなり重要な役を担っているリーズル
思春期真っただ中の彼女の描き方もこの映画の重要なスパイスになっています。

特に最後に恋人だったロルフがナチス側としてトラップ一家を追い詰める、というのはあまりにも残酷な話。

そんな複雑な役回りを演じたシャーミアン・カーは歌声も兄妹の中でとびぬけて洗練されていましたが、その老け顔も凄い。どうみても16歳ではないと思う。

まあ、実際あの時彼女は22~3歳だったようですけど。
でもよかったですよね。透明感のある歌声で。

「祖国愛」そのものについて考えた

とまあ以上が映画の感想ですが、もう少し踏み込んだところで少し話をしたいと思います。

今まで書いてきた通り、この映画には「祖国愛」がこれでもかというほどに描かれていますよね。

オーストリアの美しさが戦争によって失われてしまうかもしれない、そんな時代に翻弄されつつもたくましく生きる家族の物語です。

しかし、私自身は「祖国愛」というものをあまり信用していない、というのが本音です。

これは非常に複雑な問題で、私自身もまだ答えのない事ではあります。
「右か左か」という話になってしまうかもしれません。

私は「祖国愛」「愛国心」には懐疑的です。

なので、この映画のように「祖国を守る」というテーマが描かれると少し考えてしまいますね。

オーストリアの美しき自然は「祖国オーストリアのもの」ではなく「地球」のものだと思っています。

それらを脅かすのが、歴史上「絶対悪」と断言することを許されたナチスドイツだから彼らの主張に違和感なく思えるのだと思います。

私自身、ナチスのような「絶対悪」が自分の国を侵略してきたらそりゃ嫌です。

でも、侵略されている時に侵略してくる存在が「絶対悪」かどうかは本来は簡単には分からないし、そもそもそれらが「我が国を侵略している」かどうかも分からないことが多いはずです。

自分たちの祖国に「異なるもの」が入り込んでいた時に「祖国を守りたい」とする事の是非に関しては、なんとも言えないよなーと思います。

後から考えてナチスが絶対悪だったから、この映画がリベラルなように見えるだけなのかもしれません。

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まとめ

とはいえ、何度も言いますがこの映画は本当に素晴らしい映画。
誰にでも必ず一度は見てほしい映画だと思います。