漫画

漫画「セトウツミ」がいきなり終わって、分かりやすくロス。感想を書く。

わーい、漫画のセトウツミの最新刊だ~と思って楽しみに読んでみたら、いきなり想像だにしなかった「最終話」の文字。

ついに終わってしまった。というわけで感想です。

漫画「セトウツミ」の感想

ついに終わってしまった、とは言ったけど、実はちょこちょこその伏線は出てきていたので、ああ、ちょっとずつ話が進んでいるなあーと思って。

しかし、こういう種類のギャグ漫画の場合、普通は引き伸ばせるだけ引き伸ばせるものなので、まさかこのタイミング(映画化やドラマ化のタイミング)で終了するとは思わなかったなあ~

多分、この逆漫画はある程度リアリズムという事を意識して描かれているので、某漫画のように「実際換算してみると、一日に3件の殺人事件を解決している計算になる」みたいな、「いつまでこの年なの?」という現象にならないように最初から作りこんでいた感がありますね。

ギャグマンガにあるまじき伏線とミステリータッチ

初めからそうなのだけど、この漫画は単なるしょうもない青春漫画に見えて、実は伏線などかなり計算されていることが読んでみると分かります。

一応体裁は一話完結だけど、読み進めるとそれぞれのキャラクター性が更新されていくことがよくわかる。

普通の漫画だとそれがなくて、こういうギャグ漫画の場合特に、最初に登場人物のキャラが決定してしまったらその後更新されることはない。

だけどこの「セトウツミ」に関しては読み進めるだに二人の関係性が変わってきて、成長の過程が見て取れるし、そもそも二人の持っている思春期的な闇みたいなものが非常にリアルに描かれているのがすごい。

その二つ(ギャグとリアル)を共存させることは実は非常に難しくて、特に二人の「リアル」の部分が結構闇なので、普通はきちんと等身大の人物像を描いてしまったらそこをギャグにもっていくのは難しいんですね。

この漫画の場合は逆で、ギャグに「リアル」を当てはめていくパターンになっているけど、まあこういう漫画はあまり見たことがないけどそっちのほうがより難しいんじゃないかなあ。

とにかくひたすらに、作者の此元和津也は頭がいいなあと。

知的で屁理屈なギャグセンス

この漫画の面白いのはその知的で屁理屈だけどめちゃくちゃしょーもないギャグセンス
このギャグって結構人を選びそうな気がするんだけど、相当ニッチなのにやはり面白いと次ファンは付くんだなあといういい例だね。

日本の漫画ファンは本当に目ざとい。

(余談ですが、「ニッチな笑い」を拾ってスターダムに躍り出た最たる例は「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリかと)

この漫画の場合は笑いのネタが非常に理屈っぽいしシュールなので、割と偏差値高めの人が好きなんだろうなあという感じ。

まあ、そうやっていうとあたかも私が偏差値高いって言っているみたいに聞こえますが、まあそういう事です ←うん?

でも本当に私はこの漫画、合うなあというのが、固有名詞がとにかくよくわかるというか、この作者のことはよくわからないけど、同世代なんじゃないかなと思います。

たまに内海が屁理屈すぎて特に笑えない、というところもありますが、それでも全体を通じて本当に面白いし、今までにありそうでなかった漫画だなあという感じがします。

セトウツミの好きなキャラ

セトもウツミも非常に好きです。ウツミはかっこいい(顔がね)。笑うとかわいい。

そのほかのキャラではダントツにハツ美ちゃんが好きですね。
ハツ美もかなりの切れ味だった。

最終的には、本当にセトはウツミのスーパーヒーローだったわけですね。
普通、その「スーパーヒーロー」であるという事をセトも自覚してやっている、という事はヘタに伝えると単なる安っぽい友情ものになりかねないのに、ややこしい伏線でもってそれを描写するから全然そんなことないのね。

そもそも内海の人物描写もめちゃくちゃうまい。
漫画の初期の段階から、ちょこちょこ内海が家庭でいろいろあるってことを小出しにしていて、ちょこちょこセトとの友情の話を出してくるから、最後にかなり深刻な話に繋がっていっても比較的違和感がない。

こうやって書いていても、ギャグ漫画の書評とは思えないな(笑)

まあ、カテゴライズにしてもラベリングにしても、もうそういうのって結構無駄なのかもしれないですね、現在の日本の漫画の世界においては。

内海かセトかっていったら私は内海に感情移入する(ちょっと似ているとしたら)ので、本当に内海がセトの事好きな理由もよくわかるし、なんか内海という人物がいたたまれなかった。

内海の気持ちがある程度わかります(まあ私の場合は家庭はあったかかったけど)。

ドラマ「セトウツミ」の感想も一言。

深夜で放送されている「セトウツミ」も観ていますが、これも面白いですね。

演出が非常によくて(映画版と同じスタッフなんだっけ?)、本来、かなり難しい演出になるかと思うんだけど相当よくできてると思います。

私個人的には映画版よりもよかったと思います。
特にセトに関しては葉山蒋之のほうが菅田将暉より全然いいですね。

内海はどっちでもいいけど、まあどっちかといえば池松壮亮のほうがぽいかな?

でもまあ、とにかく演出が漫画版の魅力を良く理解していて素晴らしいと思います。

まとめ

それにしても、本当に面白い、良い漫画だった。

もしまだドラマしか見てなくて漫画を未読だったら本当におすすめ。

ここで終わらせようと思って計画的にやってたんだなあ……
しかし、かなりロスがありますね。

何度も読んで楽しもう……

NITARIのTwitterで更新情報を見る!
NITARIのFacebookで更新情報を見る!