ナポリのサンタ・ルチア地区は下町スパッカ・ナポリとも全く違った様相を見せる美しき南イタリアを堪能できる地域です。
海を見渡せる道の散歩は非常におすすめです。
INDEX
ナポリの美しき「サンタ・ルチア地区」の歩き方
ナポリの表舞台【サンタ・ルチア地区】
サンタ・ルチア地区というのは、私の滞在している付近のスパッカ・ナポリから南下した、地中海の海岸線あたりの地区を指します。
もうこのころにはすっかりナポリに対して猜疑心のあった私ですが、ここはなかなか気持ちの良い地域でした。

ヌオーヴォ城。
この近くの、ムニチピオ駅で降りました。
ここには、フェリー発着の港があって、ものすごい豪華客船が止まってたりしました。

ものすごく広い広場です。
プレビシート広場っていう広場で、向こうに見えるのがサン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂です。
遠いので中は見てません(笑)。
そしてこの背後にあるのが王宮なんですけど、改修中でした。
サンタ・ルチア、楽しかったとか言ってるのにレポートに対して若干消極的なのは、疲れからでしょうか(笑)。
とにかく私が行った日は暑かった。

サンタ・ルチア地区の海岸通りはすごく気持ちがいいです。
スパッカ・ナポリの様子とはあまりにも違って、ものすごく近いのにこんなに違うんだなという感じ。
5つ星ホテルとかが並ぶ高級な地区らしいんだけど落ち着いていて、リゾートっぽい浮かれた感じはあまりありませんでした(時間に寄るのかな)。

ヴェスヴィオス火山が美しいです。
あのすそ野の向こう側に、この日私は行ってきたんですね。

卵城です。
名前は、城の基礎に埋め込まれた卵が割れると同時に、街も城と共に滅びるという伝説に由来しているらしい。
ここは入場無料なんですね。
こんな素晴らしいお城が無料で上まで登れるとかすごいなあ。


ヴェスヴィオス火山と逆の方角。
すごくきれいでした。
カモメがかわいい。
かわいいっていうくらいの数じゃないんですけど(ものすごく多いので)、でもまあ、かわいいです。
サンタルチアの裏通り

サンタ・ルチア通りです。
さっきの卵城から、その前の広場のあたりに出る一本道なんだけど、この辺もすごく美しくてゴージャスな感じがするんですね。
まさにヨーロッパという感じ。
しかし、一本通りに入ると……

こんな薄汚れた、というか、雑踏の中に突き落とされたような街の表情を見せます。
どっちかというと東南アジアとか南米とか見たいな感じ(どっちも行った事ないけど)
さながら、表と裏だなと感じました。
で、その「表と裏」感こそが、私がナポリで本当に初めてといっていいほどに「面白い!」と思ったものであります。
スパッカ・ナポリとサンタ・ルチア地区も言ってしまえば表と裏。
スパッカ・ナポリだけを見てナポリを知ったようなことを言ってはいけないのでした。
もちろん、サンタ・ルチアだけを見てナポリを知った気になってもいけません。
欧州はいろんな都市を訪れてますけど、これほど狭い地域に表裏を擁する街はそうあるもんじゃないんですね。
正直、私はここに来るまではいろいろあって、あんまりナポリって好きじゃない……と思ってたけど、ナポリって、魅力的なんだと初めて思った瞬間です。
ただし、裏通りは治安悪いのであんまり行っちゃだめです(笑)
サンタ・ルチアの博物館「ヴィッラ・ピニャテッリ」
ヴィッラ・ピニャテッリはナポリのサンタ・ルチア地区から少し外れた海岸沿いにある美しい邸宅です。
地球の歩き方にも載っているんだけど行き方がよくわからなかったので、その辺も含めてレポートします。
ヴィッラ・ピニャテッリ行き方
「地球の歩き方」によると、メトロ1号線ムニチピオ駅付近のバス停から「R3」というバスに乗れば近くで止まれるみたいなことが書いてあるんですよ。
ちなみに王宮のそばも通る、みたいな。
嘘ばっかこきやがって、マジでR3とかいう路線のバスの存在すらも未だに確認取れてません(# ゚Д゚)
しかし訪れた当時の私はR3があると思って歩きまくって、結局見つからなくて行くのを一瞬諦めたくらいです。
バスがなくても、サンタ・ルチア地区から徒歩20分くらいで行けるので、結局私は歩きました。
バスの場合は、ムニチピオ駅や王宮前から「N1」というバスでヴィッラ・ピニャテッリの前まで行けます。他にも結構バスは止まるみたいなんで、確認してみてね。
地下鉄だったらPiazza Amedeo駅が最寄です。
そこそこわかりやすいのに、私は灼熱のナポリをバス停を探すのに超時間を食ってしまって、それなら初めから歩けばよかった感がすさまじかったので、気を付けましょうね。
ヴィッラ・ピニャテッリみどころ
1867年にピニャテッリさんの手に渡った別荘だそう。
別荘としては別にすごく大きいわけではありませんが、当時のままの家具や陶器が展示されていたり、馬車が集められた博物館的なものも展示されています。
別に私はこの別荘にはそれほど興味がなかったんですが、カポディモンテ美術館と、このヴィッラ・ピニャテッリ、それからサン・テルモ城、国立サン・マルティーノ美術館の共通券を買ったので、見に来たわけです。
ちなみにこの共通券は2日間有効で10ユーロだったので、それぞれ見ることを考えるとかなりお得かと。
ヴィッラ・ピニャテッリ入場レポート!
完全に意表を突かれたのですが、なぜか内部は映画の衣裳展をやっておりました。

あ、そういう感じなんだ!??てかんじwww
これは一体、企画展なのか常設になっているのか謎でしたけど、映画好きの女性にとっては結構楽しい企画でしたね。

ああー、はいはいはい、みたいな映画も多い。

邸宅に飾られた衣装が美しいですね~

覗いてたりとか、

しかし、どれが何の映画だったのかほとんど忘れました。
役者は知ってても、ほとんど見たことのない作品だったと思います。
また別の建物には、例の馬車の展示がありました。

すごい大量にありましたね。
これはなんか実際に乗ってみたいなーと思いました。
ヴィッラ・ピニャテッリはおすすめ?
そもそもこの映画の展示が常設展なのかも不明なんですけど、これずっとやってるんだったら映画ファンにはたまらないんじゃないかなーという感じです。
で、別に映画なんかどうでもいいよっていう人でも、映画云々を差し引いても当時の衣裳と邸宅の様子がマッチしていて結構面白かったです。
ただ、これ単独でわざわざお金払うかと言われれば微妙。
なので、せっかくだったらナポリの美術館共通券でいかれることをお勧めします。
共通券4か所の中では、まあ優先順位は最後でもいいかな、という感じですが。
サンタルチア付近からスパッカナポリ周辺まで
キアイア通り

ここは、サンタ・ルチア地区付近の繁華街、キアイア通り。
高級というわけでもなく、治安もそれほど悪くもなくてキレイな通りです。

だけど一歩入ると躍動する「裏」。
この風景なんか、完全に香港の街のようだった。
この町に来てすぐに、「南米とか香港に近い」って表現をしたもんだけど、本当にここは香港の街に似ていました。坂道なところもね。
(私香港大好きなんで)
で、ここを登って行って少し裏に入ったところに、私が探していたレストランがあったんですね。
治安的にどうなんだろうということで少し躊躇したんだけど、様子を見ながら歩くとこの辺は観光客はそれほどいないにせよ、女の子や子供が結構歩いていたのでそれほど危なくはない様子。
しかし、夕食に向かっている時間なのでちょっと怖いなと思って、7時オープンのお店なんだけど7時きっかりに入りました。
ちなみにナポリの夜の女一人歩きは止めたほうがいいと言えますけど、日没は9時くらいなんでそれまでは夜って言えません。
トレド通り
サンタ・ルチアやキアイア通りのあたりからスパッカ・ナポリ方面にまっすぐ伸びる大通りが、トレド通りです。

私がこの写真を撮ったのは、夜の8時くらいです。明るいよね。
結構広い通りなんだけどすごいなと思うのは、このありさまだけど別にここ特に歩行者天国とかではないんですね(笑)。
ちゃんと2車線あって、普通に車通ります(この辺は交通量は多くはないけど)。
ざっくばらんだよね。

ダンテ広場です。
この裏がスパッカ・ナポリになります。
サンタ・ルチア地区周辺の感想
ここまでナポリにあんまりいい印象がなかったんだけど、この夜は本当に楽しかったな。
ナポリって本当に刺激的で面白いなあー!と思いました。
そして、ナポリの様子を多少把握できたことで、一気にスパッカ・ナポリの印象までよくなってくるから不思議ですよね。
ナポリ、住むのは嫌だなあと思ったけど、ヤマザキマリ氏が「近くに行ったときには何かしら用事を見つけて寄る」って言ったのはすっごく分かると思いました。
食だけ見ても、とりあえず行く価値はありますね。