イタリア

ローマで無料鑑賞【ラファエッロ&カラヴァッジョ】作品特集!

ラファエッロとカラヴァッジョといえば、言わずと知れたルネッサンスの巨匠。
日本に来たら大行列間違いなしのこの二人の作品ですがローマに行けばなんと無料で観られるものもたくさんあります!

そんなオイシイ傑作絵画をご紹介!

ラファエッロ&カラヴァッジョの基礎知識

ラファエッロとは?

ラファエッロ・サンティとは、最盛期のルネッサンスを代表する芸術家。
ラファエッロとレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロはルネッサンスの三大巨匠とか言われています。

そんな中でラファエッロはたったの37歳で亡くなってしまうわけですが、それにしてはかなりの数の作品が残されています。

ラファエロはこの自画像でも分かる通り、非常に穏やかな感じのひとだったみたいで(ちょっとイケメンですし)、作品にもそれが表れていて、例えば筋骨隆々派のミケランジェロなんかに比べても非常に柔らかな作品が多く、日本でも非常に人気が高いですね。

ちなみにラファエッロのお墓はパンテオンの中にあります。
ラファエッロ自身がそう指示したそうですが、さすがです。

カラヴァッジョとは?

「光と闇の画家」といわれたカラヴァッジョの作品は、見ればすぐに彼の作品だと分かる(か、彼一派の作品だと分かる)特徴的なものが多い印象。

とにかく写実的で、ここまでやるかというくらいリアルなのもそうだし、「光と闇」のコントラストがとにかくきつい作品が多いです。
私自身は、彼の作品は光と闇を等分に描いた作家ではなくて、闇を描くために光を描いた、という印象が非常に強いです。

手で触れればそのまま被写体(という言い方も変ですが)の質感を感じることができそうなほどの写実主義、しかも生々しく残虐な作品も非常に多いので好き嫌いは分かれそうですがとにかく人気が高い芸術家です。

しかも彼自身も相当変な(?)人で、暴力沙汰を起こしたり殺人の罪に問われたりして、この人柄にしてこの絵ありという感じはあります。

私自身は特にカラヴァッジョの作品が好きでたまらないということもないのですが、絵画作品から醸し出される「ここまでやるか」感は、ルネッサンスの光の中にいた芸術家ベルニーニの彫刻作品と共に眼を見張るものがあると思います

無料で観よう!【ラファエッロ&カラヴァッジョ】作品

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

ラファエッロとカラヴァッジョをセットで考えた時に最も有名な教会といえば、間違いなくサンタ・マリア・デル・ポポロ教会なのではないかな?
地味なファサードからは想像もつかないような傑作が眠っています。

この教会にはラファエッロやカラヴァッジョの作品のほかに、ベルニーニの傑作彫刻もいくつも置いてあります。

※ベルニーニ作品に関しては以下参照のこと
ローマで無料鑑賞!【ルネサンスの巨匠ベルニーニ】の作品大特集

この教会にはその他、ピントゥリッキオやカラッチの作品まであったりして大変です。

この教会にあるラファエッロの作品は絵画ではなくて、建築です。
中にあるキージ礼拝堂の設計を任されたのが、ラファエっロというわけ。

キージ礼拝堂の天井のモザイクは、下絵をラファエッロが担当。

ものすごく美しい礼拝堂ですが、小さいので全体像をカメラに収めることはできなかった。
あと、常に人だかりでしたね……
この小さな礼拝堂にはベルニーニの彫刻作品も2点も置かれていて、本当にすごい空間です。

カラヴァッジョの作品は主祭壇の左手のチェラージ礼拝堂にあります。

以下の二点。

「聖パオロの改宗」

元はユダヤ教徒だった聖パオロが神の声を聞いて改宗したというテーマの、天から光が差した様子を現したものだそう。

「聖ペテロの逆さ磔」

ペテロがローマからの迫害により逃亡したが、自らの意思で再び磔にされるためにローマに戻った。
ペテロはイエスと同じ十字架は畏れ多いと、逆さ十字に架けられたそうです。

その時の様子を描いたものだそうです。
なんかきつい主題ですね。

どちらも、THE カラヴァッジョっていう感じの作品で面白いのだけど。

ちなみに、ローマの教会は基本的に無料のものが多いですが、絵画には光は照らされておらず暗い状態で、絵画の横のコインボックスにお金(50セント~1ユーロ)入れると光が付くという仕組みになっているものが多いです。

なので、教会をめぐるときには50セント~1ユーロを多めに用意しておくとよい。

(私は貧乏旅行すぎて1ユーロをケチって、誰かがお金を入れてくれるまで近くで待っていたなんて言うことは誰にも言えない)

サンタゴスティーノ教会

んー、全然関係ないのですが、大量に撮った画像を後で編集しているので、この類のファサードはほんとにどれがどれだかわかりません(笑)大変!

サンタゴスティーノ教会にも、ラファエッロ&カラヴァッジョ両者の作品が飾ってあります。

割とがっつり修復中でした。

ラファエッロの作品は油絵ではなくフレスコ画です。

「預言者イザヤ」という作品だそうです。

この柱の部分にはほかにも全てフレスコ画が書かれていました。
私は素人なので、どれがラファエッロの作品かとか言われなければわかりません。

フレスコ画はどう見ればいいのか、ちょっと難しいなーって思ってしまうこともあります。
ちなみにこの下の「出産の聖母」像も重要なものだそうです。

それからカラヴァッジョの作品。

まさにカラヴァッジョの真骨頂って言ったコントラストです。

実は教会巡りの初めのほうにこの教会へ行ったのだけど、コインを入れてライトをつけるっていうことを知らなくて、「やけに暗いな」って思ってたら、他の団体がコインを入れてシステムを初めて知ったんですよね。

この絵の場合は、絵そのものの光が下から指しているんだけど、同じようにライトアップされるのですごく綺麗だし面白かったよ。

サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会(ラファエッロ)

こちらはナヴォーナ広場の裏にある、小さな教会です。

ナヴォーナ広場の裏ではあるんだけど、わりとわかりづらいところに位置しています。
小ぶりな教会だけどファサードがかわいらしくて素敵です。

入ってすぐ右手にラファエッロの美しいフレスコ画があります。

ラファエッロ作の「巫女」

映っている人物が皆、躍動的で美しいフレスコ画です。

この教会にはブラマンテの設計した回廊があったようなんだけど、私が行ったときには開いていませんでした。キオストロ好きとしては残念。

そのキオストロはカフェになってたらしいんだけど、行ったのが早かったのかな?
(割と早朝だった)

小さな教会でわかりづらいけど、ナヴォーナ広場のそばなので立地としては非常にいいので、おすすめです。

サン・ルイージ・デイ・フランテェージ教会(カラヴァッジョ)

この教会もナヴォーナ広場のすぐ近くです。
ここにも非常に有名なカラヴァッジョの三部作があります。

左の作品が「聖マタイの召し出し」真ん中が「聖マタイと天使」

そして右手が「聖マタイの殉教」

マタイマタイうるさいわ!誰じゃい!となると思いますが(思わないか)、だれでも「マタイの福音書」っていう名前は聞いたことあると思います。

まあ、要は福音書を書いたイエスの弟子みたいな感じの人です。(もうあまりに搔い摘みすぎて、すいません)

この3枚の絵の中では、ダントツで「マタイの召し出し」が好きです。
……というか、特に基本的にカラヴァッジョの作品がすっごく好きとかでもないのですよね、私は。

カラヴァッジョの作品は異常なまでに写実的で、写真というものがなかった時代に絵で、そこにあたかもイエスがいるかのように宗教的な主題が描かれているわけですけど、当時の人としては想像も及ばなかった聖書の世界がまるでそこで行われているかのように再現されているのは衝撃的だったであろう……

どの作品も非常にドラマチックな構図が多いのですけど、「マタイの召し出し」だけはほかの作品に比べて圧倒的に落ち着いた構図ですよね。
それが好きなんですよ。

カラヴァッジョが好きな人は、たぶんそのドラマ性に魅せられているのだと思う。
それはよくわかります。

ローマで無料鑑賞【ラファエッロ&カラヴァッジョ】作品まとめ

芸術家としてラファエッロとカラヴァッジョが比較される場面を私はあまり見たことがありません。
やっぱり、ラファエッロといえば三大巨匠として、ミケランジェロやレオナルドと比べられることのほうが圧倒的に多いですからね。

しかしながらローマを歩いているとこの二人の作品には(あとベルニーニ作品にも)出会う機会が非常に多いので、このような特集を組みました。

どれも無料で観られるというところも非常に魅力の一つだと思います。

もちろん、美術館などに行けばまだまだこの二人の作品を見ることができるので、それはそれでまた楽しんでいただければと思います。

(有料を含むと情報が膨大なので、特集にするのはちょっと難しいです 笑)

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