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【おおかみこどもの雨と雪】あらすじ感想といい所&悪い所は?

少し前に見ていた作品なんだけど、今日の放送で改めてもう一度見ました。

細田守の作品は少ないので、「時かけ」以下はすべて観ています。

【おおかみこどもの雨と雪】あらすじ

「おおかみこどもの雨と雪」は、細田守監督のアニメ映画です。

声の出演

  • 花(はな) – 宮崎あおい
  • 彼(おおかみおとこ) – 大沢たかお
  • 雪(ゆき) – 黒木華(少女期)、大野百花(幼年期)
  • 雨(あめ) – 西井幸人(少年期)、加部亜門
  • 藤井 草平(ふじい そうへい) – 平岡拓真

主人公の大学生の花は、ある男性と恋に落ちる。
彼は実はニホンオオカミの末裔「おおかみおとこ」だというのだが、彼女は彼を受け入れて二人の子供を産んだ。

姉の「雪」と弟の「雨」は人間でありながら狼に変身できる能力を持っていた。
ある日、おおかみおとこは事故で亡くなってしまい、花はたった一人で雪と雨を育てることになってしまう。

子供たちが狼になってしまう性質の件もあって、都会での育児に限界を感じた花は、人里離れた古民家を買って3人で暮らすようになる。

初めは農業などうまくいかないが、子供のために花は奮闘する。

花はもともと明るい性格で活発だったが、雪は何事にも慎重で引っ込み思案だった。
しかしあるとき、雪は川でおぼれてしまったことをきっかけに、逆に山の魅力に惹かれてゆく。

雪は逆に成長するにしたがって、狼に変身ができるという秘密を持っていることにコンプレックスを持ち始め、人間として生活することを強く意識してゆく。

ある日、雪のクラスに転校してきた草平に「獣臭い」と言われてショックを受けた雪は、彼を避けるようになる。そのことを訝しんだ草平は雪を問い詰め、パニックになった雪は獣化して彼を傷つけてしまう。

草平は雪をかばって、怪我はオオカミの仕業だったと取り繕った。
その事がきっかけで二人は近しい存在になってゆく。

その頃雨は、すでに人間界で生きることを避けるようになり、ことあるごとに山の中で過ごしていた。
正反対の生き方をしようとする雨と雪はあるとき、そのことがきっかけで大喧嘩になってしまい、二人の仲は険悪に。

生き方の違う二人と、彼らを見守る母の花が出した結論とは・・・

【おおかみこどもの雨と雪】ネタバレ感想

【おおかみこどもの雨と雪】は偽善的なのか?

この映画にはかなり賛否があるようです。
嫌いな人はすごく嫌いみたいですが、私としては比較的意外でした。

別に私はこの映画にものすごく感動したわけではないけど、そんなに嫌な感じもしなかったというか。

怒ってる人っていうのは、なんかもうとにかく花が偽善的で嫌!とか、リアリティがないとか、田舎を甘く見ているとか、結構そんな感じの意見が多いようですね。

私自身、すごく偽善的なものや田舎を夢見る系のよくある話は嫌いなんですけど(マジです)、この映画の場合あんまりそこまでそういう感じはしなかったですね。

私は、花ちゃんたちが暮らしていた田舎と同じくらいの過疎の村で育ちましたけど(マジです)、まあ別にあんな感じだよなって思いました。

「田舎の生活を甘く見ている」って言っている人は、「田舎」「農家」をはき違えているのではないかと思いました。

田舎で多少自分で食べれるように農作物を作ったりするのはそこまで不可能じゃないと思いますよ……私も作ってた人間だけど。

もしこれが、農業しようと思って田舎に来る都会人だったら、ちょっと違うって思うけど。

【おおかみこどもの雨と雪】の母親像について

この映画の様子にものすごく激怒している人がいます。

それは、この映画に描かれる花の様子が、「男の作った理想の女性像・母親像である」という点です。

この点に関しては、私は初めてこの映画を見た時にはあまり何も感じませんでした。
しかしながらそれからしばらくたって、現代社会における理想の母親像や、母性の押し付けなどは非常に深い問題だと思うようになっています。

その現在、この映画を観ると、やはり少しここで描かれる母親像には違和感を覚えました。

【おおかみこどもの雨と雪】が描く「マイノリティ」

この映画は基本的には「シングルマザーの奮闘」だったり、「子の巣立ち」だったり、分かりやすいテーマがありますけど、私が気に入ったテーマというのは、「子どもがマイノリティとして生きてゆく」という、自我に目覚めてゆくところです。

雨くんも雪ちゃんもなんだけど、成長してゆくうえで自分の「マイノリティ」の部分に気づいてきます。

雪は「人間なのにおおかみになってしまうところ」で、雨は「おおかみなのに人間として生きていること」です。

これは一見すると単なるファンタジーだけど、少数派の自分とどう向き合うか、というテーマになっていると思います。私はこういう話はすごくいいと思う。

そして結局子供たちは自分のしたいように生きていくわけです。

まあ結果はともかく、マイノリティでもいいんだと思わせてくれる話はとても観ていて安心感が持てます。
私が小さい頃すごく異端児で大変な苦労をしたので、子どもを扱ってこういうテーマの作品を描けるのはいいなあ、と単純に思いました。

初めは天真爛漫な雪ちゃんが、自分が社会の中では異端児でだんだん大人しく、人間らしくなってゆくところは面白いな、と思いました。

私の場合は、どっちかっていうと雨みたいな性格で人になじまないのに、雪ちゃんみたいに自分を押し殺して社会になじもうとしていたのかなーって思います。

昨今はLGBTの問題などにも目を向けられていますが、そういう「少数派」なだけで普通のこどもがこの映画を観たときに、おおかみこどもだって元気に生きてるんだから自分も大丈夫だって思えたらすごくいいことだよね。

【おおかみこどもの雨と雪】のラスト

しかしながら面白いのはこどもたちが取っ組み合いのけんかをしたところまでで、嵐が来るシーンではすでに結論が概ね読めていますからあんまりおもしろくはないです。

その割にちと長い。しつこい(笑)

だからまあ、こないだ初めて見たときは、案外お腹いっぱいになっちゃったんですよね。
それでも結構面白い作品だな、とやっぱり思いました。

作品としては細田守はやっぱり時かけが面白いと思うけど、この作品はそれはそれで好きだと思います。

「おおかみこどもの雨と雪」のネタバレ感想まとめ

 

この映画は観る人によっていろいろな感想が生まれてきそうです。
この映画で何を感じるかは、観る人の関心事にもよるのかな、と思います。

一度観てみて、いろいろ判断してみてほしいなと思います。

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