「将来のために貯金したいけどなかなか続かない」そんな悩みをお持ちではないですか?
収入が不安定な今だからこそ、少しずつ貯金したい。将来、結婚するために貯金したい。今はまだ小さな子供が大きくなる時のために貯金したい。老後のために貯金したい。
「貯金したい」と思う理由は人それぞれです。
しかし、実際にお金をコツコツ貯めようと思っても、なかなか続かないという方も多いはず。
- 毎月貯めようと思っているけど、貯金する分が残らない
- そもそも収入が少なくて貯まらない
- 三日坊主でついつい使ってしまう
こんな理由で貯金ができないでいる方は、「無理なく続く貯金方法」を知りません。実は貯金は、「やる気」や「根気」がなければ達成できないものではないのです。
この記事では、三日坊主でも必ず続くオススメの貯金方法を紹介します。
あなたの貯金が続かない4つの理由
「貯金がなかなか続かない」という方の多くが、「自分のやる気や根気が足りない」「そもそも貯金するほどの収入がない」と考えています。
しかし、それは間違いです。
貯金が続かない理由の多くは自身の「根気」など精神的な事ではありません。また、貯金額の多い少ないはあるせよ、やり方次第では貯金するほどの収入がない人でも貯金が可能な場合が多いのです。
そこでまず、あなたの貯金が続かない理由から分析していきます。
①「貯金する理由」が具体的ではない
そもそも、あなたはなぜ貯金をするのですか?
この質問を投げかけると、誰もがすぐに即答できます。
- 老後のため
- 病気や入院、失業の際に不安だから
- 子供ができたから子供の将来のため
- 車やマイホームのため
- 趣味のため
まったく理由もなくただ何となく貯金をしたい、という方はいないでしょう。
しかし、その理由には具体的なものとそうでないものがあります。そして、理由が具体的なほど貯金の成功率は高まるのです。
逆に言えば、例え自分としては切迫していたとしても、理由が「老後のため」など漠然としている場合はなかなか貯金が続かないのです。
②「余ったお金」を貯金しようとしている
「貯金をしたいけど、お金が余らないんだよね」という方も多いのではないでしょうか?
そもそも、毎月の生活費や雑費等で使った後に余ったお金を貯金する、という考え方は間違っています。
貯金が成功する人の多くは、給料が入ったらすぐに貯金用のお金を分けるなどして管理しているのです。
③「貯金が続く仕組み」を取り入れていない
貯金が続かない方の多くが、「ストレスなく貯金が続く仕組み」を取り入れず、「根性で貯金を続けよう」というような精神論で乗り切ろうとしています。
冒頭で書いた通り、貯金の成功に「やる気」や「根気」などの精神論は必要ありません。
お金の流れを正しく理解し、「貯金が続く仕組み」を取り入れることが重要なのです。
貯金の方法については後で詳しく紹介しますが、自動積立や給料天引き型の財形貯蓄等を利用する事をおすすめしています。
④目標を高く設定しすぎる
目標を高く設定しすぎるのは、失敗のもとです。
- せっかく始めるなら思い切って月10万貯めよう!
- 年100万は絶対に貯めよう!
- 今と比べて月5万節約して貯金にあてよう
- これから毎日細かく家計簿をつけよう
初めからこういった高い目標を立ててしまうと、少しでも上手く行かなくなった時に一気に挫折してしまう事があります。
モチベーションを上げるために高い目標を設定するのは悪くないですが、まずは確実な成功体験を積み重ねる事を考えましょう。
「貯金が続く仕組み」を作ろう
何度も書いている通り、貯金の成功に「根気」は必要ありません。
達成可能な目標額を割り出し、お金の流れを理解して、ストレスなく貯金できる仕組みを取り入れることが重要なのです。
ここからは、貯金を成功させるための具体的なステップを解説していきます。
収入と支出の流れを把握する
具体的な目標額を設定する前に、収入と支出の流れをざっくり把握しましょう。
家計簿などをつけて細かく支出を確認することが理想ですが、毎日の家計簿記入はそれほど簡単な事ではありません。
まずは自分の収入に対しての固定支出(家賃や光熱費、通信費など増減の少ない支出)を書き出します。毎月の支出からその金額をマイナスすることで、固定支出以外のざっくりとした支出が割り出せます。
例えば手取りが25万として12万が固定支出だった場合、貯金ができていないのであれば固定費以外の支出は13万です。
そこから大まかな金額で結構ですので、大体何に使っているのかを考えてみましょう。
- よく飲み会行くから、月3万は交際費だと思う
- 洋服を5万円くらい買っている
- 自炊しているから食費は大体月3万くらいだと思う
- 化粧品で毎月2万は使っている
実際に何に使ったのかまで割り出すことができれば理想ですが、こういった目安だけでも確認することが重要です。
月にいくらの貯金が必要か逆算する
ここで初めて具体的な貯金額を設定していきます。
達成できそうな具体的な目標を立てる
貯金を成功させるためには、小さな成功体験を早い段階で経験することが重要です。
まずは、すぐに達成できそうな具体的な目標を立てましょう。
例えば最終的な目標が「老後のために1000万貯める」だとしても、まずは「1年で30万貯金する」とか、「半年で10万貯金する」などの小さな目標で十分です。
先ほど収入と支出の大まかな流れを確認できたので、自分にとっての貯金可能額はざっくりと把握できるはずです。
その額を目安に「近い将来に必ず達成できる目標」を設定しましょう。
達成できた時の「プチご褒美」を設定する
目標額を達成した時の「プチご褒美」を設定することもモチベーションになります。
「我慢していたゲームを買う」
「○○でディナーを食べる」
「ちょっといいワインを買う」
等、目標額にもよりますが、あまり使いすぎない程度に楽しめるご褒美を設定しましょう。
いくつかの方法を併用する「合わせ技貯金」が有効!
「毎月の目標貯金額」を設定したら、そこから3割ほど引いた金額を自動積立などの「仕組み貯金」として設定します。
何度も書いている通り、貯金の成功には自動積立などの仕組みを取り入れることは重要です。
しかし、いくら自分に無理のない額を設定したつもりでも、やはり貯金を続けるのが難しくなることもあります。
その時のために、自動積立等の「仕組み貯金」は無理のない額に設定し、残りは普段の生活の中で貯金していくという「合わせ技貯金」がオススメです。
「合わせ技貯金」であれば、普段の財政状況などに応じて貯金額を増やしたり減らしたりすることもできますので、負担は各段に減るのです。
今すぐ始めるべきオススメの貯金方法2選
それでは、ここからは具体的な貯金の方法を紹介していきます。
貯金用の口座を作り、毎月入金する
いきなり自動積立を始めるのには不安があるという方は、まずは貯金用の通帳を作って毎月決まった額を貯金する方法から試してみてもいいかもしれません。
その場合であれば、実際に自分が設定した金額が適正かどうかは調整しながら判断できます。
コツとしては、給料が振り込まれたらすぐに貯金用口座に貯金額を移動することです。
ただし、この方法では結局引き出しが簡単なため、あまり長く続かないかもしれません。自分が無理なく貯金できる額を確認したら、自動積立等に移行することをオススメします。
自動的に預金できる仕組みを活用する
最もオススメの貯金方法は、銀行の自動積立や会社の財形貯蓄制度など、自動的に預金できる仕組みを活用することです。
定期預金
申し込みをしておくと、毎月設定額が積み立て口座に入金されます。わざわざ自分で貯金用口座に入金する必要がないため、続けやすい仕組みとなっています。
定期預金の場合、途中解約するとペナルティが課せられますが、その分金利が高いことも特徴です。
長く貯金を続けたいのであれば、まずは少額からでも始める事をおすすめします。
財形貯蓄制度
財形貯蓄制度を導入している企業に務めている方であれば、こちらの利用も可能です。
これは、毎月の給料から一定額を天引きして貯金してくれるシステムです。財形貯蓄制度には「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」の3つの種類があり、それぞれにメリット等が異なります。
貯金の目的によって選べる種類も変わってきますので、自分に一番合っているものをご検討ください。
毎日の生活でオススメの貯金方法4選
一定額を無理なく貯蓄できる仕組みを取り入れたら、後は普段の生活でコツコツ楽しく続けられる貯金も合わせて始めましょう。
つもり貯金
普段、ついつい買ってしまうコーヒー代やお菓子代などは一つひとつは少額でも積み重なると大きな出費になりかねません。
そこでオススメなのが、「つもり貯金」。
コーヒーを我慢する代わりに、そのコーヒーを頂いた「つもり」でその代金を貯金する、といった貯金方法です。
毎日ついつい続けてしまう無駄な出費をなくす意味でも、オススメの方法です。
ただし、毎日楽しみにしていたコーヒーやお菓子を完全に辞める、というのはストレスになり、逆に貯金自体が嫌になってしまう事もあるかもしれません。
毎日2杯飲んでいたコーヒーを1杯にする、毎日買っていたお菓子を1日ごとにするなど、無理なく続けられる工夫をしましょう。
500円玉貯金
「500円玉貯金」は、お財布の中にある500円玉を貯金箱に入れて貯金するという方法です。
「10万円」「30万円」「100万円」など目標額に合わせて専用の貯金箱が作られています。
額が大きいと挫折してしまう可能性が高まりますので、まずは「10万円」から初めてみましょう。
365日小銭貯金
「365日小銭貯金」とは、1~365までの数字が書かれたシートを作り、毎日好きな数字を選んで同額の小銭を貯金箱に入れる貯金方法です。貯金したら、その数字のマスをぬりつぶして行きます。
例えば「50」を選んだ場合、50円玉を貯金箱に入れ、「50」というマス目を塗りつぶすという事です。
これを、シートを全て塗りつぶすまで続けると、1年間で66,795円の貯金が可能です。
ゲーム感覚で楽しく続けられるのでオススメです。
ポイント貯金
ここまで読んできても、やはり「貯金するほどの余裕はない」と思う方もいるかもしれません。
「ポイント貯金」は、もともと貯金するお金がないという人にもオススメできます。
クレジットカードやポイントカードを利用して、ポイントを貯めていくという方法です。楽天カードやセゾンカードなど、一部のクレジットカードは、利用するだけでポイントが貯まるシステムとなっています。
普段のお買い物の支払いをポイント還元率の高いクレジットカードに設定するだけで、ポイントが自動的に貯まるため、非常におすすめの方法です。
また、アンケートに答えたり、サービスを試すだけでポイントが貯まるキャンペーンなどもありますので、コツコツ続ければお小遣い稼ぎにもなります。
貯まったポイントは商品を買う時に利用できたり、商品券やアイテムやサービス等で利用できます。
もともとの収入が少なくて貯金が難しい、という方は試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
以上、この記事では三日坊主の方でも負担なく続けられるオススメの貯金方法を紹介してきました。
- お金の流れを理解する事
- 無理のない目標を立てて成功体験を得る事
- 定期預金と普段のコツコツ貯金の「合わせ技貯金」で成功率を上げる事
これらを意識することで初めは少額でも、将来的に100万、300万と自然に貯まってゆきます。
普段から貯金しやすい環境を作り、無理のない貯金で成功を掴みましょう。