低予算で作られた映画ですが、アカデミー賞にもノミネートされて大変話題になったこの作品!!
めちゃくちゃかわいいオリーブちゃんと家族のロードムービーですが、どんな作品だったのか復習しまっしょ~
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「リトル・ミス・サンシャイン」ネタバレ感想
オリーブちゃんコンテストの為、変人一家が結束!?
この映画は、おデブのオリーブちゃんのママが、自殺未遂をした自分の兄(オリーブちゃんの叔父さん)を精神病院に引き取りに行くところから始まります。
……と、ストーリーだけ見ていたら、「暗っ!!」ってなるんだけど、この映画に限っては暗さ全くなしです。ただただ愉快な映画です。
叔父さんはどうして自殺未遂をしたのかというと、ゲイのプルースト学者なんだけど、彼氏に振られたうえ、その彼氏がなんか高名な賞を受賞したということらしいです。
叔父さんと自宅に帰ると、フライドチキンのディナーです。
NITARIは、このディナーのシーンが大好きでしょうがありません!!!家族はめちゃくちゃ個性的過ぎてうんざりするほどうるさい人たちです。
まあ、この中でそこそこまともなのはママだけですかね。
父は、「成功哲学」を開発して本を売ろうとしているんだけど、完ぺきに負け犬なのに全然気づいていない。なんでもかんでも「成功哲学」に話をこじつけようとするわけです(かなりウザすぎて笑える)。
じいちゃんは単なるエロジジイで、コカインが大好物でめちゃくちゃ口が悪いけど、オリーブちゃんとものすごく仲が良い。
唯一、兄だけは静かなんだけど、静かっていうよりかは全くしゃべらない。単に物静かなわけじゃなくて、ニーチェの思想に傾倒して、夢であるパイロット試験に合格するまではしゃべらないと決めているわけです。ニヒリストで、世の中のすべてを憎んでいる。
オリーブちゃんはダンスが大好きのおデブちゃんで、おじいちゃんに教えてもらっていつもダンスをしています。
こんな家族のめちゃくちゃうるさいディナーなんだけど、電話がかかってきて、オリーブちゃんが子どものミスコンテストで、まさかの繰り上げ1位になって全国大会に出場できるようになるんですね。
大喜びはオリーブちゃん。
しかし、飛行機代などない家族は、全員でワゴン車に乗って、全米横断することに決まったわけです。
で、みんなで出かけるんだけど早々にワゴン車が壊れて、動き出すときに全員で車を押さなきゃいけないことになるわけです。
それが結構初期なんで、それからいろいろあってもこの映画では車を動かすときには必ず全員で押して、順番に飛び乗ってます。
変人一家に幸せは訪れるのか?
道中いろいろありますね。記憶を頼りにストーリーをさらっているので前後するかもしれませんがご了承ください。
まず、ゲイの叔父さんは道中のコンビニで自分を振った元恋人と遭遇してしまう。
パイロットになることを夢見てきた兄は、オリーブちゃんと視覚テストを遊びでしていて、自分が色盲であることに気づいてしまう。
自分の成功哲学を書籍にしようと走り回っていたパパは、契約に失敗してぽしゃってしまう。
そしてエロおじいちゃんは、まさかの事ですが道中で突然死してしまうんですよ。
いろいろなことが起こりますけど、エロジジイが死んだときは結構面食らったよねwww
しかも、当然なんですけどそれでも一切重い空気にはならない。
オリーブちゃんのコンテストが目前に迫っているということで、全員で病院からじいちゃんの遺体を盗み出してコンテスト会場に向かうわけです(笑)
この辺はかなりシュールwww
で、いざコンテストなんだけど、とにかく子供たちが薄気味悪い化粧をして大人顔負けで笑顔を振りまく気持ち悪過ぎる世界なんだけど、そんな中オリーブちゃんの番が来てダンスが始まる。
したら、家族の誰も知らなかったんだけど、おじいちゃんから教わったダンスっていうのがまさかのストリップだったんですねwww
いきなり出場者の子がストリップ始めるから、主催者側は大慌てで引きずりおろそうとするんだけど、家族はそれを止めて、それどころかみんなでステージに立って一緒に踊りだす。
そして最後には全員で車を押して帰る、という話です。
「リトル・ミス・サンシャイン」感想
愛すべき変人たちの奮闘
今このあらすじを書いているだけであまりにも素晴らしい映画過ぎて涙が出そうになりました。
もう、私はこの映画が好きすぎて好きすぎて、大変なことになっておりますww
どのキャラクターも大好きなんだけど、私はこの兄の事が本当に大好きですね。
大好きっていうか、めちゃくちゃ感情移入してしまうんですね。
この映画にはいくつも好きなシーンがありますけど、最も好きなのはコンテスト中に海辺で叔父さんとお兄ちゃんが語るシーンです。
ものすごく美しいし、本当に素晴らしいです。
この感動は全然口では言い表せません。
そもそも、この映画では初めから叔父さんとお兄ちゃんは、言葉は少ないながらかなり通じ合っているんですよ。この二人がものすごく好きです。

人間の「イタさ」とは魅力の事なんだ!!
なんかこの映画に描かれる人たちって、それこそ年もいろいろだし性別もいろいろだけど、どんな世界でも受け入れられないような「イタい」人たちばっかりなんですよ。
「異分子」って言えばいいんですかね。
全然普通じゃないんです。
それぞれがそれぞれに重い気持ちをもって生きているはずなんですね。
それなのに、この映画ではそれを笑いに変えちゃってるんですね。
叔父さんなんか、ゲイで自殺未遂のうつ病なのに笑われるとか、普通はそんなことできないです。
でも、別にうつ病を馬鹿にしているわけではないんです。むしろ逆ですよね。
この映画は、本当に異分子に対して愛情を持っているわけです。
むしろ人間にとっては「イタさ」は魅力で、人間の愛おしい部分なんだとこの映画は言っているわけです。
もしこの映画を観て、うつ病の叔父さんとかお兄ちゃんウザいとか、お父さんウザいとか思う人がいたら、それは多分人間の本質っていうものを全然見れてないんだろうなと思います。
そんな人私は大嫌いです。
「リトル・ミス・サンシャイン」オススメ度は?
この映画は本当にどんな人でも楽しめると思う。
というか、楽しめない人は私の前に現れてほしくないですね。
人間的に絶対に合わないと思うので。
もちろん、オススメ度100%です!!!!