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「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶」ネタバレ感想・魅力的な点とそうでもない点

どうもこんにちは、NITARIです。

二宮和也主演の「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」を観ましたので、感想です。

「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」のあらすじ

「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」は、2017年の滝田洋二郎監督の作品です。

出演者

  • 佐々木充 – 二宮和也
  • 柳澤健 – 綾野剛
  • 楊晴明 – 笈田ヨシ
  • 山形直太朗 – 西島秀俊
  • 山形千鶴 – 宮崎あおい
  • 鎌田正太郎 – 西畑大吾
  • 三宅太蔵 – 竹野内豊
  • 楊晴明 – 兼松若人

主人公佐々木充は「一度食べた味は絶対に忘れない」という、天才的な料理人。顧客の「最後に食べたい料理」を再現して、破格の値段で金儲けに走っていた。

充はもともと施設の出身者だった。ある日、その施設で充を実の親のように世話してくれた鈴木太一が亡くなったので、同じ施設に育った柳沢健がその事を知らせるも、彼は葬儀に出席しなかった。

充はその厳しすぎる性格から、立ち上げた料亭を倒産させてしまった経緯があった。それから借金返済に追われ、現在のような働き方を始めたのだ。

ある時、充の元へ匿名の電話がかかってくる。
その電話でオファーされた仕事の詳細を聞くため、充は用意された航空券で北京へ向かう。

そこにいたのは、中華料理界の重鎮・楊晴明だった。
彼は、戦時中に日本人の料理人・山形直太朗と共に作り上げた伝説のレシピ「大日本帝国食菜全席」を探し、再現してほしい、というものだった。

報酬は5000万。
充はその仕事を受けることにしたのだが……

「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶」のネタバレ感想

元々全く期待していなかった作品ですが(二宮目当てで見始めたやつです)、思ったより面白かったです。

個人的によかったなと思う点と、これはいまいちだったなという点について書こうと思います。

※原作は未読ですので、あくまでも映画の話のみをしたいと思います。

「ラストレシピ」の料理の描き方

この映画はとにかく料理のシーンが大量に出てきます。
正直に言って私は料理も好きだが料理を作っている映像を見るのがめちゃくちゃ大好きなので、これはもうそれだけでもものすごく楽しい映画だったわけですよ。

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この映画では大変多くの料理シーンが出てきまして、独創的で見たことがないような調理方法を存分に楽しむことができます。

料理人役で出演している役者もしっかりとトレーニングされていて、観ていてスカッとするような技が次から次へ。

もちろん、「これは本物の料理人がやっているな」という部分もあるんですが全く不自然でもありません。その点とてもよかったなと思います。

あと、この映画で描かれる料理のリアリティもよかったな、と思います。
ただ単に調理シーンが面白いとか役者がよくやっている、という以前に、この映画で描かれている「伝説の料理」の「伝説の料理感」がすごい。

特に前半に山形らが作っているレシピは、あまりにも独創的過ぎてちょっとついていけないけどなんか凄い、というオーラみたいなものを感じました。

ものすごく不味そうでしたけど。
前半に山形が作っている料理がどれもあまりにも不味そう過ぎて全然食べたくはならないんですけど、(特に黒い鳥を調理したものなんか見てるだけでゲーって感じでしたよね)それでも「なんかすごい感じ」というのはよくわかります。

この点に関しては後半に山形の妻から「あなたは自分の料理を美味しいと思う?」というようなことを聞かれてからちょっと思い直して、割と食べやすそうな料理になってゆく感じにはなります。

個人的に山形の妻のように仕事に口出してくる人間はウザいというしかないわけですが、(それはまあいいとしても)とにかく全体的に凄すぎて不味そうっていうのは料理の選び方としてよかったな、と思ったわけです。

(もちろん、牛カツとか本当に美味しそうなものもあります)

「ラストレシピ」の意外なストーリー展開

最初から二宮目当てで見ていたがために、全く予備知識もなければ期待もしていなかった(たぶんつまらなそうとすら思っていた)わけですが、何度も言うように結果的には思ったより面白かったです。

というのは、作品がミステリー仕立てになっているために先が読めなかった、という点もありますね。基本的なことですけど。

楊の依頼が、最終的に二宮演じる佐々木の出生に関わってくることは初期の段階で読めましたけど、そこに至るまでの展開は意外と読めないんですよ。
それと同時に私が良いなと思ったのが、やはり調理スタッフ達の人物の描き方です。

特に素晴らしかったのは、若き日の楊

この方、てっきり中国系の方を採用していると思ったんだけどバリバリの日本人だったみたいですね。この役者の存在がこの映画では一番の驚きでした。

「ラストレシピ」はストーリーがどんどん展開して、後半は若干詰め込み過ぎな感じがありますけどそれは原作がそうだからなのでしょう。
原作を2時間にまとめるのに、ジェットコースター的な展開が必要だったのはよくわかりますが、その割に前半の3人の関係性を良く描けていたのは素晴らしいな、と思いました。

「ラストレシピ」の伏線回収について思ったこと

最後まで見ると、この映画が前半からかなり多くの伏線に満ち溢れていたことがよくわかります。

基本的にミステリータッチなのですが、前半部分にちりばめた伏線が分かりにくくなっているので何の違和感もなく見ることができます。

最後まで見た時に、「ああ、これってこういう事だったんだなー」ってわかるような作りになっている点は一般的には評価される点でしょう。

ただ、厳しく言うなら私の意見は別です。

この映画は「おくりびと」滝田洋二郎監督の作品である、という事は私はこの映画を観終わった後に知りました。

私は元々どうでもいいなと思った作品に関してはまとも批判したりしないことにしてますが、今回は一応名の通った滝田洋二郎の作品だという事で、姿勢を改めまして少々批判的な事もまともに描いていこうと思います。

(私は滝田作品は「おくりびと」しか見ていませんが、面白くなかったです)

「ラストレシピ」の批判的な感想

この作品は原作の内容が面白かったので映画としてもうまくできたのかもしれませんが、映画として決してクオリティの高い作品ではありません。

演出面では見るものがなく、音楽のつけ方などいかにも感動作って感じで全く評価できないんですよね。

しかしながら前述したように、3人の料理人の描き方は良かった
原作がそうなのかもしれませんが、今の時代にこのように中国人との関係を描くというのはあるようで無いのでそれだけで共感できるんですよね。

ただ、何度も言いますがやはり最後の伏線の回収がダメでした。
ちょっと無理やり詰め込み過ぎている感じで、理解や感情よりも先に情報が来てしまうっていうのは良くないです。

内容的にもまとめて、しかも涙も誘わなきゃいけないという展開はコテコテですごくうんざりしました。

原作が作り込まれているから仕方ないのかもしれないけど、抜くとこは抜いてくれないと何が何だか、まとまりのない感じになるのでよくないですね。あんなふうに涙を誘う展開になってくると割かしそれまでの頑張りが台無しというか。

別に期待してなかった映画なのですが、「おくりびと」もダメだったので私とは合わない監督なのだと思いますけどね。

逆に言えばその割に前半が良く描かれていたというのと、料理のリアリティはとてもよかったので、全体的には少し残念ですが結構楽しめた部分もあったのでよしとするという感じです。

まとめ

最後になりましたが二宮和也の役はなかなか面白かったし、やっぱり演技もよかったなと思います。その点でも満足です。

あと、西島秀俊はものすごく演技の下手な役者だと思っていましたが(好きですけど)、今回思ったよりうまくなってかなと思います。

どっちにしても好きだからいいです。

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