【初心者向け】美術館の本当の見方・楽しみ方を教えます!

今回は、欧州を中心に80か所以上の美術館&博物館を訪れてた筆者NITARIが、美術鑑賞初心者向けに、美術鑑賞の極意を語ってみようと思います。

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NITARIがおとずれた美術館&博物館

まずはNITARIがどんな美術館を訪れた事があるのか、記事にまとめているのでご参考にしてください。

https://nitari-movies.com/all-museum

以上が大体の概要だが、抜けている可能性もあるので実際は海外だけでおそらく90館近くは訪れているだろうと思います。

国内でも多くの美術館に行っているので、合わせれば120館くらいになるのではないかなと思います。

今回はそんな私NITARIが、美術鑑賞の極意をお教えしたいと思います。
ちなみに今回書くことは、特に海外の美術館に限らず国内の美術館にも共通することなので参考にどうぞ。

美術鑑賞の極意

ここまで煽っておいて申し訳ないが、まあ特に美術鑑賞に極意なんていうものはありません!(どーん)

美術館に行ったら、それはもう好き勝手に自分の見方で見ればいいと思います。

しかしながら、それでもそもそも何を見たらいいか分からないよ、という人に、ここでは一応初心者向けでこんな感じで観たら面白いよ~という事をご紹介しようとおもいます。

極意①美術館&特別展のコンセプトを把握する

それぞれの美術館にはほとんどの場合、必ずと言っていいほどテーマやコンセプトがあります。特別展、企画展の場合はまず100%存在するので、まずは美術館を訪れる際に、そのテーマやコンセプトだけでもサラっと把握しておくとスムーズです。

例えばその美術館が、古典美術館なのか、近代美術館なのか、現代美術館なのかだけでも把握しておくといいと思う。

本当に初心者向けになるが、そのためには「古典美術」「近代美術」「現代美術」などの本当にざっくりとした美術史と、有名な画家をほんのちょっとだけ知っておくといいと楽しいです。

ちなみに、「古典美術~」などは分かりやすいように私が勝手に書いているだけで、実際は割と、「ルネサンス美術」とか、「印象派」とか、「シュールレアリズム」といった、美術運動のジャンルみたいな書き方をされることが多いので、そういうのをざっくりと知っておくだけでもかなり楽しいです。

ただ、まあ特にそこまでの事を知らなくても、何となく宗教画が好きだなあとか、モネとかゴッホみたいのが好きだなあといったくらいの印象で十分です。

極意②その美術館の目玉作品を把握する

これは誰でも結構やっていることだと思うのだが、美術館っていうとかなりの作品数があるため、どの作品が注目の作品なのかはよほど詳しくない限りわからないもの。

そんな時は、「地球の歩き方」のようなガイドブックで予習して、どこにどの作品があるのかをまず把握して観ると分かりやすいです。

欧州の美術館なんかは本当に広くて1日で見て歩くのもやっと、という場合も多くあります。そんな時には、観たい作品を事前に把握しておくのは非常に重要な作業です。

ただ、そんな美術館の場合は、館内マップに既に注目作品がピックアップされている場合もあるので、その通りに鑑賞すれば問題ないかと思います。

目玉作品の見つけ方

欧州に限らずどこの美術館でも、「オーディオガイド」というものが存在する。イヤホンを耳に付けた無線みたいなものや、携帯電話のような形をしているもので、しかるべき作品の前にあるヘッドホンマークの数字を入力すると解説が流れるというもの。

オーディオガイドのポイントアイコン

オーディオガイドのポイントアイコン

これは美術鑑賞にはなかなか利点があると思います。
私は実はあまりオーディオガイドは利用してこなかった人間だけど、海外の場合は無料で貸していることもあるので便利です。

解説が英語のことが多いので英語が堪能でないと意味がないところですが、大きな美術館の場合は日本語の用意がある場合も多いです。

ガイドを使わない場合の裏ワザとしては、先ほどの「ヘッドホンマーク」の貼ってある作品は「注目の作品だ」という目安になるので、しっかり見るようにしています。

80館訪れたといっても別にめちゃくちゃ美術に詳しいわけではないので、一目見ただけでこの作品が「ティツィアーノの作品だ!」とかまではわからない事も多わけですよ(もちろん分かる作品もあるけど)。

なのでこのマークの作品を見て、画家の名前をチェックし、ガイドを読む、という方法もまあまあ有効だと私は思ってますね。

極意③心に問いかける

冒頭で「別に極意なんかない」といったのだが、やはり美術館賞は自分の感性に問いかけるべき部分が非常に多いです。

「この作品は好きか?」「この作品はきれいか?」「この作品はなぜ評価されているのか?」「この作品の言いたいことはなにか?」「これでも美術品っていえるのか?」「この作品は自由に創作されているのか?」

そんなことを心に問いかけながら見る。見続けるというのが非常に重要です。

特に現代アートっていうものは、人にもよるけど結構頑張らないと面白さが全然わからなかったりするんですよ。私の場合は小さいころから両親に連れられて現代美術館にも多く行ったが、なかなか本質を見極めるのは未だに難しいわけで。

20歳になって欧州の美術館を回るようになっても現代アートが分からず、それでも懲りずに何度も何度も自ら足を運んで、最近になってようやく少しつかめてきたかな、というところ。

「美術は自由に見るものだ」という意見が世の中を圧倒していますが、私はそれに対して半分同感、半分は否定的な意見を持っています。

自分の感性にしたがって美術を観るのはもちろん重要なことだけど、それだけで終わってしまうと自分の感性が伸びない。世の中に評価される作品であればあるほど、自分に合わなければ「ではなぜ評価されているのか?」という視線が絶対に必要だと思います。

そうでなければ、村上隆の存在価値なんか完全に吹っ飛んでしまうわけ(笑 私は村上隆大好きですよ!)。

まとめ

という事で、以上が「美術鑑賞の極意」です。

自由に見ることも重要だけど、興味を持つことが一番重要だよ、という話。
とにかく美術は面白いです。世の中には美術は美しくて崇高でおしゃれなものだと勘違いしている人がいるけど、全然そんなことはありません。目をそむけたくなるような気持ち悪いものや汚いものだって数多くある。

一点でも多くの作品を、興味を持って観ることが、美術鑑賞では最も重要なことだと私は思います。

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