イタリア

最強の古代ローマ遺跡【フォロ・ロマーノ&パラティーノの丘】みどころ完全解説

これほどまでに夢中になった古代ローマ熱のすべてはここから始まった。

今や多くの古代ローマ遺跡を目撃しましたが、一周回ってやはりフォロ・ロマーノは最強にして最高だったので、徹底的にレポートしたいと思います。

【フォロ・ロマーノ・パラティーノの丘】基礎知識

※この記事は2017年6~7月にローマに滞在した際に書いた記事です。

ローマにある古代ローマ遺跡として最も有名な建築物は、当然のことながらコロッセオであることは疑いようがない点だと思います。

特にローマに興味のない方だったら、そもそも「フォロ・ロマーノって何?」という状況かもしれません。私もそうでした。
あまつさえ、時間の余裕がないからコロッセオだけ見ればいいよね、なんていう人や、そもそもそのような設定のツアーもあるのかもしれません。

そんなもったいない事があるとするならば私は泣きたいです。
そのくらい私はこの場所に魅了されています。

さて、そんなフォロ・ロマーノですが一体どこにあるのか?といえば。

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ローマの中心地のこのようにでかでかと面積を摂っているのがフォロ・ロマーノです。

ちなみに、正確に言うと赤く囲ったところがフォロ・ロマーノで、オレンジに囲ったところがパラティーノの丘。

パラティーノの丘はその名の通り、小高い丘になっていまして、フォロ・ロマーノを一望できます。

ちなみに青い☆が入場ゲートで、一番南の大きい☆のところから入場しました。

チケット売り場はここが一番空いています。

フォロ・ロマーノとは?

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古代ローマの遺跡を巡っているとしょっちゅう目にする「フォロ」とは、「フォーラム」の語源といわれています。つまり、集会所、とかそんな感じのニュアンスですね。

公共の広場って感じです。

少しでも規模の大きな古代遺跡だとたいてい残っていますが、多くが街の中心に位置しています。
つまり、フォロ・ロマーノっていうのはそれこそ古代ローマの政治の中心地だったわけです。

かつての図Wikipediaより↓

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バジリカ(公会堂)や公共の建築物や多くの神殿が並んでいたようです。

古代ローマ時代は多神教国家だったので(途中からキリスト教に切り替わりますが)、皇帝は亡くなると神として神殿が建てられたりしました。

なのでやたらに神殿があるのはそのためです。

フォロ・ロマーノのみどころ解説

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入場してすぐに右手に見えてくるのが、エミリアのバジリカです。

今はもうほとんど形を残していないけど、めちゃくちゃかっこいいですね。

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クリア・ユリア。

ディオクレティアヌス帝時代の遺跡をもとに、今世紀になってから復元したものだそう。
ちなみに、ここにあった聖堂の扉はサン・ジョバンニ・ラテラノ大聖堂に移動されています。

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セヴェルスの凱旋門。

よくわからないんだけど、たぶん凱旋門の手前にあるレンガの丸いのは「ローマのへそ」って言われてたものらしいです。「ローマの中心」らしい。

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サトゥルヌスの神殿。

その巨大さから、どんな建物が建っていたのか想像できそう。
かっこいいです。

無駄な情報としては、この神殿の後ろ側からの眺めはめちゃくちゃ素晴らしいんだけど(敷地外なので無料で観れる)、写真を撮るときにうまくこの神殿を入れ込むと素敵な写真になるんだよ!

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バジリカ・ユリアです。

ここがまたフォトジェニックなんだよね~。
かなり広いバジリカで、カエサルが建ててアウグストゥスが完成させたとか。

バジリカとは公会堂なので、基本的に大きなものが多くて、その跡地もかっこいい。

ちなみにこの位置からだと、向こう側に見える3本の柱(カストルとポルックスの神殿)が非常にポイントになって大変かっこいいのだ大好きだ。

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カストルとポルックスの神殿を反対側かた見た。

これもまたフォロ・ロマーノに素晴らしいインパクトを与える造形です。
カストルとポルックスというのは、双子神のことだそうです。

この神殿はかなり大きいです。
そしてこのちょうど後ろ(写真を撮っている私の後ろ)にあるのが、

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これはヴェスタの神殿。女神ヴェスタにささげられた神殿。

この割とそばにユリウス(・カエサル)の神殿があるんですが、

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意外と地味なんですね。

泣く子も黙るカエサルなのに……
もちろん、別にカエサルばっかりこんな地味な神殿を建てられたわけでななくて、これしか残ってないってことらしいんだけど。

とにかくフォロ・ロマーノには日陰がないので、カエサルの神殿は休憩所と化しています。
邪魔くさいですがしかたないです。

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ヴェスタの巫女の家です。

さっきのヴェスタの神殿のすぐ南にあって、すごく広い。
中の池に水が張られてて素晴らしくきれい。前に来た時にはこんな演出はなかったな。

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ヴェスタの巫女の家のあたりから見たパラティーノの丘です。
圧巻としか言いようがない感じ。

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アントニヌスとファウスターナの神殿。

これは後方の建築様式が明らかに違いますけど、遺跡を利用して17世紀に建てられた教会です。

その横にあるのがロムルスの神殿。

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マクセンティウス帝が幼くして死んだ息子ロムルスのために建てた神殿だそうだけど、完成前にマクセンティウス帝は戦士したので未完らしいです。

別にマクセンティウス帝が死んでもせっかくなら完成させればいいのに。

そういえばマクセンティウス帝といえば、アッピア街道にも息子のために競技場を建設していたのが、途中で息子が死んで未完(というか、使われなかった)だったんだよね。

悲しい未完の帝王だったんだね。

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そのマクセンティウス帝が建て始めたバジリカですが、これは公共の施設だったので死んだ後も引き継がれたのだろう。のちにコンスタンティヌス帝が完成させた。

これはフォロ・ロマーノのなかで最も大きな遺跡だと思います。

とにかく巨大。
この日は何か催しのステージが設置されていました。

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ティトゥスの凱旋門。

これはフォロ・ロマーノの中でもなかなか重要な見どころ。
どうでもいい情報としては、私はそれほど凱旋門には興味がない。

ものすごくざっくりですが、以上がフォロ・ロマーノの見どころです。

 パラティーノの丘みどころ解説

フォロ・ロマーノを見終わりましたらパラティーノの丘へ行きましょう。
パラティーノの丘にもたくさんの見どころがあります。

まず、最もおすすめなのがファルネジアーニ庭園から見える景観!

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下から見ると、いわゆるこの上のほうのテラスです。

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人がたくさんいるのが分かるでしょ?

ここからの景観が最高。最高としか言いようがない。

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ローマに来たらこの景観は絶対に見なければだめ。

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この世に別に遺跡に興味のない人がいると思うんですけど、そういう人はこの景色を見てもただの建物の残骸とか岩の破片とか思うんだろうか?

村上春樹とか全然興味ないって言ってたけど……
もうそういう人は、そもそも遺跡を見に来ないんだろうな……もう人それぞれだわ。

さて、ひとしきり景色を堪能したら今見ている方向の背中側に向かって歩いてゆくといろいろとまた遺跡が出てきます。

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テラスの手前のファルネジアーニ庭園です。すごくきれい。

私が行ったのはハイシーズンだけど、オープンと同時に入ってここに直行したので(景色を独占したくて)、ガラガラです。
しばらくたつとかなり人であふれます。

そこから南下するとリディアの家やアウグストゥスの家があります。
予約すれば中が見れるんだけど予約できなかったのでスルーです(外観はあまり見ごたえがありませんので割愛)

庭園からドムス・フラヴィアに向かう途中にある地下通路だけど、どうやらカリグラが暗殺されたのがここらしいです。

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手元の資料だとこの辺だと思うんだけど、地図が鮮明でないのではっきりとわかりませんが、この地下通路だと思うんだよね。

中には入れません。

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ドムス・フラヴィアの一帯。

謎の8角形の噴水跡。

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考古学上、別に謎でもなんでもないのかもしれませんが、この8角形の噴水の跡はなんか変です。面白いです。

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パラティーノの考古学博物館です。

ここは前に来た時には中を見れたんだけど、今回は開いてなかったな。
そして前回来た時の記憶がほとんどない。中を見る時間はあまりとれなかったのかもしれない。

考古学博物館の東や裏側に遺跡がありますが、ドムス・アウグスターナです。

ドミティアヌス帝が15年もかかって建てさせた、当時は巨大な私邸だったらしいんだけど(残っているのは一部)、完成した都市に暗殺されちゃったそうです。

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これは噴水の跡だそう。

この形といい何と言い、ものすごく好きな遺跡です。
このあたりはフォロ・ロマーノとはまた違った建築物(私邸だっただけに、ビルっぽいものが多い)があってすごく楽しい。

パラティーノから反対側のチルコ・マッシモも一望できます。

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ものすっごい広い広場が町中にあるので何なんだと思われそうですが、これもれっきとした競技場の遺跡です。

もう少し端っこの浴場跡から見ると、ちょっとだけカラカラ浴場が見えます。
これだけでもすごく美しいカラカラ浴場。

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そしてこれもまたものすごく大好きな遺跡。

フォロ・ロマーノの中でも1,2を争う大好きな場所、スタディオです。
おそらく、馬場として使われてたらしいけど。

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……なんか変な小屋みたいのありますね……

本来なら、こんな感じなんですけど

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http://mytabi-italy.com/rome-fororomano/

私この場所があまりにも好きで、混雑していない状態で観たかったので、入場してからすぐにここに直行したんですよ。

そしたら、なんか変な小屋があるじゃないですか。
もう、驚愕ですよね。

何の作業中だよ!
何のプレハブだよ!!!??

と思って。

しかし、よく見てください。
先ほどのドムス・アウグスターナの噴水跡にも何かオブジェ的なものがあるんですね。

そして決定的だったのが、この展示物

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ああ、これってたぶん遺跡と現代美術のコラボなんだなと。

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私は現代美術が好きなので、こういう催しに関しては納得できるんですね。

ただ、好きだからこそ言わせてもらえれば、ほんと中途半端です。
これじゃあ、結構の確率でみんななんか遊園地企画か、作業中のプレハブだと思っちゃうと思うんだよね。

(まあ、手前の家はプレハブ感ないけど)

半端に情景に溶け込んでるから中途半端なんだよ。

せっかくだったらもっと全然異素材の、鉄とか廃材とかで作ったなんかこう近未来っぽい感じの無機質なオブジェとかだったらもっと全然納得できたと思うんだよな。

しかし、この謎の現代アートコラボイベントのおかげで、たぶん普段はこのスタディオのあたりには入れないと思うんだけど自由に入れるようになっていてすごく得した気分。

さっきの、ドムス・アウグスターナの噴水にも降りれたよ。

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入っていくと、本格的に現代アートが並んでいたりした。

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まあ、アート自体は別にという感じだったけど、いろいろ見れて楽しかった。

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一事が万事すばらしいってかんじですね。

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東側の入り口付近の遺跡。

さて、この辺でフォロ・ロマーノとパラティーノの丘の見どころ解説は終わりです。

ちなみにこの東側の入り口からフォロ・ロマーノに向かう道のところからコロッセオを見たら、その混雑っぷりが尋常じゃなくて引いた。

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【フォロ・ロマーノ・パラティーノの丘】まとめ

さて、【フォロ・ロマーノ・パラティーノの丘】みどころ解説はいかがだったでしょうか?

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実は今回の渡航では、あまりの暑さに一瞬、フォロ・ロマーノは最悪諦めるかとかも思ったんですが、いざ行ってみると、なんというか本当に思った以上に素晴らしくて心が震えました。

確かにこの日もすごく暑かったんだけど、そして私自身はすごく暑いのが苦手なのに、ものすっごい勢いで夢中になって観光しました。

やっぱり私はとにかく、フォロ・ロマーノが好きなんだなーと思いました。
2か月にわたって、ローマとナポリの遺跡をしらみつぶしに見まくってて、ポンペイあたりではちょっとへこたれたりしましたけど、やっぱりフォロ・ロマーノが私はとにかく好きだということです。

何時間も観る必要はないから、ぜひとも皆さんにもこの素晴らしい遺跡を一目見ていただきたいです。
なんとも思わなかったらそれは個人の価値観ですが、そもそも見ることもしなかったらとても残念なのでね!

※お急ぎの方はこちらのガイドを参照の事!

フォロ・ロマーノ&パラティーノの丘のみどころを30分で攻略する神技

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