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映画「ファイト・クラブ」ネタバレあり解説とあらすじ&無料動画配信も。

NITARI

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どうもこんにちは、NITARIです。

デヴィッド・フィンチャー監督作品の映画「ファイト・クラブ」を久々に観ましたので感想です。

映画「ファイト・クラブ」のあらすじ

出演者

  • ナレーター(主人公・「僕」) – エドワード・ノートン
  • タイラー・ダーデン – ブラッド・ピット
  • マーラ・シンガー – ヘレナ・ボナム=カーター
  • ロバート・ポールセン(ボブ) – ミート・ローフ
  • エンジェル・フェイス – ジャレッド・レト

主人公の「僕」は口に銃を加えられて脅されていた。
一体どうしてこんなことになったのだろうか?

おそらく、マーラ・シンガーとの出会いから歯車が狂ったのだ・・・

「僕」は元々、自動車会社でリコールの調査をしているしがないサラリーマンだった。
ストレスから不眠に悩まされ6か月もの間眠ることができなかった「僕」だが、ある日、カウンセラーから「もっと苦しい人はいる」と、睾丸ガン患者のセミナーを紹介された。

セミナーでは睾丸を失った男たちが涙に暮れていた。その中で「僕」も涙を流し、それをきっかけに不眠症はなくなっていく。

「僕」はあらゆるカウンセリングセミナーに参加するようになった。
ところがある時、自分と同じようにどのセミナーにも顔を出している女性の存在に気が付いた。

せっかく心のオアシスだったセミナーだが、彼女の存在が気がかりでまた不眠症を再発してしまう。

「僕」は直接その女性、マーラ・シンガーにセミナーで出会わないように分担することを提案し、受け入れられた。

ある時、出張から帰ると自宅が爆破されているという事件があった。
衝撃を受けた「僕」は、その夜に飛行機で知り合った石鹸のセールスマンであるタイラー・ダーデンに連絡し、ことの流れから一緒に暮らすようになるのだが・・・

映画「ファイト・クラブ」の動画配信情報

なお、現在この作品はU-NEXTで視聴可能です。
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映画「ファイト・クラブ」の感想

多分この映画を始めて観たのは、学生の頃の公開中だったと思います。
そのころは結構ブラピが好きでいろいろな映画を見ていたと思うんですが、それほど「ファイト・クラブ」にはハマりませんでした。

それから20年(!)もたって久々に見ましたが、やっぱり今一つピンとこない作品でした。

※ネタバレ注意です!

映画「ファイト・クラブ」どんでん返し目的の内容のなさ

なんで今一つ面白くないのかと言えば、一言に行って特に中身がないからです。

この映画は基本的に「僕」の一人称で物語は進んでいきますよね。
そもそもその「僕」のナレーションの多さにかなり私は疲れてしまいました。

「ファイト・クラブ」ってどんな映画か?と聞かれたら、多分3行くらいで説明できちゃうくらい中身のない作品だなと思ってしまいます。

もう少し突き詰めてゆくなら、特に哲学がないんですよね。
モチーフとしては非常に面白い、暴力やカルトやサイコパスを扱っているにも関わらず、それらによって紡がれる哲学みたいなものは特にない。

なぜかと言えば、この作品がもともと「実はタイラーが【僕】でした」オチに向かって進行しているからだと思います。

どんでん返し自体は、特に悪くない(というか、始めて観た時はやっぱり関心する)んですよね。

ただし、映画全体が「実はタイラーが【僕】でした」オチで驚かせようとしているだけなので、それ以外の部分の描き方がお粗末なんだよなー。

私は正直いってどんでん返しものがあまり好きではないのはそういう理由です。
実はどんでん返し映画って大体こんな風につまらないです。

「セブン」もそうだし、「ユージュアル・サスペクツ」もそうかな。
どんでん返しを狙ったサスペンス映画は、大体が最後にびっくりさせるために伏線を貼っているだけなので、内容が無いっていうのはありますね。

「ファイト・クラブ」の場合もまさにそれで、本当だったらサイコパスである人間性をもう少し掘り下げて「こわっ・・・」て思わせてほしいところなんですが、全体的にただかっこつけてびっくりさせようとだけしているので薄っぺらい。

そういえば書いていて思い出したのですが、ヒッチコックの「サイコ」はどんでん返しものとしてはかなり良かったですね。

やっぱり人間性を描けるかどうかって重要だなあという感じがします。

マーラ・シンガーとタイラーの関係は?

同じようにちょっと納得いかないのがマーラの描き方ですね。
「ファイト・クラブ」におけるマーラの立ち位置がよくわかりません。

冒頭から最後までの流れとしては、あたかもマーラがこの映画のキーパーソンのように描かれていますが、実際どの辺がキーだったのかがよくわからないんだよね。

確かに、マーラがもしも出現しなかったら普通にセミナー通っているだけで不眠症が治って納得できていたかもしれないけど・・・それにしては弱くない?

映画のストーリーを語るうえでは割と重要なのはわかる。内容にとってではなく、テクニックとしてね。

マーラと「僕」のやり取りが重要な伏線になっているから、後から考えると面白いなーって思うっていうのはわかるんだけど、それ以外に何か重要なポイントがあったのだろうか?

特に、最後のほうでは「僕」がマーラに少し惹かれているかのような描写があったり、さっぱりわけが分からないなと思いました。

もしかして「僕」がマーラに自分を重ね合わせているのかな?とも思うんですけど、特にそういう部分もないように感じますよね。

特にラストシーンでは、まるで「現代社会からつまはじきにされた男女が最後には身を滅ぼしてゆく」みたいな雰囲気にも見えるけど、実際二人には特に何の関連性もないし、マーラはタイラーに惚れてたのかもしれないけど、それほどの関係性ではなかったような・・・

謎ですよね。

映画「ファイト・クラブ」は男性優位主義?白人優位主義?

この映画が男性優位主義的な作品か、白人優位主義的な作品かどうかはなんとも言えないところだと思いますが、現代でこの作品を作ったら間違いなくこのような作品にはならなかったと思います。

まず、もう少し重要な人物に黒人を何人か置いただろうし、女性がこれほど無視されることもないんじゃないかな、と思います。

この作品は基本的に「ストレスを溜めたサラリーマンがイカれてゆく話」なわけですが、これが何の違和感もなく男性だけで描かれているのは今となっては少し違和感があります。

とはいえ、この映画にマーラ以外の女性が登場したら(どんな登場の仕方でも)、かなりの駄作になっていたと思うので、これはこれでよかったんじゃないかなと思う。

そしてもっと言うのであれば、そもそも「ストレスを溜めたサラリーマンがイカれてゆく話」というそのものが全然面白くないのかもしれません。

今だったら、そうだなー、

例えば社会からつまはじきにされてうだつの上がらないサラリーマンがワーキングプアで、だんだん気を病んでいってピエロのメイクとかし始めて誰かから認めてもらいたいけど認めてもらえない、だんだん精神も分裂して犯罪に走ってゆくみたいな、そういう内向的な話になっていきそう(「ジョーカー」の話ではありません)。

映画「ファイト・クラブ」の俳優たち

「僕」=エドワード・ノートン

エドワード・ノートンは2000年前後くらいに本当にいい映画にたくさん出ましたよね。
私も大好きな俳優だし、めちゃくちゃうまかった。必ずアカデミー賞を取るだろうなと思っていましたが、今のところその兆しはありません。

「ファイト・クラブ」のノートンは完全に脂の乗り切った時期で、やはり素晴らしい。
演技がひたすらに上手いんですよね。

この映画はエドワード・ノートンでなければだめだったと思います

タイラー・ダーデン=ブラッド・ピット

先ほども書きましたがブラピにかなりハマっている時期に観たにも関わらず、全然心を動かされなかったのは必要以上に派手だったからかもしれません。

どっちかと言えば、最後のほうで坊主になってからあたりがかっこよかったかな。
まあかっこいいけど演技もそれほどどうという事はないかな。

「ブラピかっこいいでしょ?」って感じの雰囲気になんともついていけないんだよね。

ブラピは今のほうがかっこいいと思います。

マーラ・シンガー=ヘレナ・ボナム=カーター

この映画のヘレナは私はかなり好きなのですが、もし彼女がもう少し色っぽくて「僕」を魅惑的な目で観ていたら、さっきの私の疑問は浮かばなかったのかも?とは思ったり。

彼女の雰囲気は好きなんですが、どうにも役が中途半端なのでなんとも言えません。

なお、現在この作品はU-NEXTで視聴可能です。
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まとめ

今ではデヴィッド・フィンチャーは私の一番好きな監督の一人です。

が、デビュー当時はどうにもあか抜けない感じがありますよね。
かっこつけているというか。

タランティーノ以降、こういうかっこいいけど内容のない映画監督が増えましたが、フィンチャーは完全に脱皮して素晴らしい映画監督になってくれたと思います。

NITARI

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