SF・ファンタジー

映画「Dinerダイナー」ネタバレ感想・映画館で久々に腹立った。

どうもこんにちは、NITARIです。

今日は、蜷川実花映画「Dinerダイナー」を見てきましたので、感想です。

映画「Dinerダイナー」のあらすじ

出演者

  • ボンベロ – 藤原竜也
  • オオバカナコ – 玉城ティナ
  • スキン – 窪田正孝
  • キッド – 本郷奏多キッド
  • ブロ – 武田真治

主人公オオバカナコは小さい頃母に捨てられて以来、「自分は誰にも必要とされていないのだ」と思い続けていた。

そんなオオバカナコが唯一自分を許すことのできるのは、料理をしている時だった。
人から「美味しい」と言われているときだけは、自分は必要とされていると思えるのだった。

オオバカナコはある日、一枚の写真を目にしてから、そこに映っているメキシコの街へ行きたいと思うようになる。

旅費を稼ぎたい。
それまでフリーターとしてダラダラと生きてきた彼女は、一気に30万稼げるという怪しいバイトに手を染めることに。
しかしそんなにうまくいく話はなく、オオバカナコは闇の組織に売られてしまった。

彼女を買ったのは、ボンベロというシェフ。彼が経営するダイナーで、ウェイトレスとして働くことになったのだった。

しかしそのダイナー、実は客全員が殺し屋というトンデモない場所だったのだーー。

映画「Dinerダイナー」の感想

  • 原作は未読。原作に対する予備知識は全くありませんでした。この感想はあくまでも映画に対する感想だという事をご理解ください。
  • 全体的にネタバレしますので、ご注意ください。

蜷川実花の作品はこれまでに「ヘルタースケルター」しか見たことがありません。
が、この作品は割と好きでした。

ものすごく好きかと言われればそうでもないんですけど、可愛かったりかっこよかったりというビジュアルの部分だけでもある程度見るものがあったような感じがしたんですよね。

今回の映画「Dinerダイナー」を見ようと思ったのは、もちろん蜷川実花の映画というのもありますが、藤原竜也も好きですし、キングダム」で好演していた本郷奏多や窪田正孝など、面白そうな役者がそろっていたからです。

正直言ってストーリーには全く魅力を感じなかったのですが、興味があったので観に行きました。

映画「Dinerダイナー」のベタなストーリー

とにかくこの作品は、そもそも話がひたすらつまらなかったんですよ。
話が全然、もう、完全に普通。

誰からも必要とされなかった主人公の少女が、殺し屋専用のダイナーでウェイトレスとして働くことになるというストーリーそのものありきたりすぎてが全然面白くない。

虫
だったら見に行かなきゃいいじゃん
NITARI
NITARI
ほんとそれですね。ぐうの音も出ん。

私の予想としては、実は殺し屋って言ってもすっごい普通の人達が出てきて、逆に怖いみたいな感じになったら面白いなと思ってみていたら、その辺歩いているだけで逮捕されそうな殺し屋って感じの人とかばっかりだった。

あのくらいの手練れの殺し屋はその辺なんか歩かないのかな。

色んな殺し屋と触れ合う事で、いつしかボンベロとの間に絆が出てくるとかいう感じもあまりにも分かりやすいですし、誰でも3分で予想できそうなことしか起こらないのが逆にすごい。

映画「Dinerダイナー」の斬新さ皆無の世界観

この映画はただただ面白おかしく描いていけばいいというスタンスで描写されているので、この際さすがにリアリティがどうのなんていう下世話なことは言いません。

が、ここまで蜷川実花の頭の中で作られた、どこかで観たようなありきたりな世界観を見せつけられると、一体何を楽しめばいいのか全然分からなくなるんですよね。

この作品のようにベタな作品すべてを否定しているわけでなく、むしろベタでも面白く見せる手腕を見せてもらえるほうが私は好みです。

しかしこの作品はストーリー以上に表現がベタ。ありきたりで説明的。

映画というのは、基本的にいろんな感情を刺激されなければ観る意味がないと思うんですよ。

私が一番重要視している「感情」は、いつも言っていますが「笑い」もしくは「恐怖」になるわけです。
もちろん、それ以外の感情でも全然いい。何かしらの感情を刺激してくれるのであれば、なんでもいいんです。

しかしながらこの映画「Dinerダイナー」にはほとんど全くそういった場面はありませんでした。全部わかってしまうからです。

全てを説明しようとする蜷川実花の問題点

それは、全く脳や感情を働かさなくても全部説明してくれるからです。

まずは画面だけ見ていても、何となくかっこよくしようと四苦八苦して「かっこよさを説明」してくれていますよね。

そもそも最初からオオバカナコのナレーションによって、彼女がいかに孤独であるかをずーっと説明していました。
それに乗っけるように、オオバカナコが孤独である視覚的説明が入ります。抜かりないですね。

殺し屋にかんしてもビジュアルによって「この人たち殺し屋だよ」と説明してくれます。
自分で小人になったキッドの気持ち悪さも、めちゃくちゃ一生懸命説明してくれました。

スキンだけは結構いい奴であることも全力で説明。

そう、私が最もいらねえなと思った説明は、スキンがついに完全なスフレを食べてしまうシーンです。
スキンがスフレを食べるが、ボンベロが中に食べ物を入れちゃうから完全なものを食べきれないっていう設定自体は結構面白いなと思ったんですよね。

ああ、きっとこれって食べきっちゃったらダメなのかもな、なんていう事を漠然と思っていました。

で、スキンのスフレの中からオオバカナコがものを取り出してしまった時点で、「あ、これはマズいね」って思って、実際スキン大荒れで結局死んじゃいましたよね。

まあ、ここまでは別によかったんですよ。人にはいろいろあるよねって思った。
ここでボンベロが「完全なものを食べさせてはダメだったんだ、叶わない夢があるから生きていける人間もいるんだ」というようなことを言いますよね。

このセリフいらねえええええええええ
分かるから。え? 別にみてれば分かるからああああああ

蜷川実花は逆に分からないってことなんでしょうか?かなりダメですよね、それ。
そういえば蜷川実花って写真も隅から隅まで説明しているかのような色彩ですし、ただの説明したがりなんでしょか?

全っ然面白くないから!!!!!

驚かせようとしてありきたりな事しかできていない感じがかなり辛い。
こんなに驚かせようとしているのに驚けないってストレスがたまるんだなって思いました。

蜷川一派の内輪ネタ

私は正直言って生前から蜷川幸雄が好きだったわけでもありませんし、舞台は一時期観に行ってたけどそれほど惹かれるものがあったわけでもありません。

ただまあこの映画にまさか蜷川幸雄が出てくるとは思いませんでした。

それはこの映画の中では割と意外な点だしちょっと面白いなと思ったんですけど、出演している蜷川俳優たちもそうですし、全体的に舞台っぽい設定で演出されている感じもアングラっぽい感じも、敢えて蜷川幸雄にオマージュを捧げているんろうなと思わせるものがありました。

捧げ切れているかどうかは甚だ疑問だが。
蜷川幸雄に興味がなかったら感動できない内輪ネタ感がありました。

とにかく蜷川実花は令和となった2019年この時代に、敢えて昭和のアングラを思わせる演出でこの映画「Dinerダイナー」を蜷川幸雄を想って作ったのでしょうけど、正直全然面白くなかったしカビくささすら感じたね。

その若干の外し感、カビ感が楽しめたのは、出演者だけはかわいくて面白かった「へルタースケルター」くらいなもので、何度もやられると食傷。

映画「Dinerダイナー」の役者たち

とはいえ、この映画の主人公オオバカナコ役の玉城ティナは良かったですね。
私恥ずかしながら彼女の作品は観たことなかったのですが、顔の整い方のすばらしさはもとより、演技もしっかりしてたし適役だったと思います。

まあ、こんな役が適役でもどうかと思いますけどね。

同じように藤原竜也演じるボンベロというどうでもいい役なんですが、彼自身は問題なかったように思います。窪田正孝も同じような感想です。

一番良かったのは本郷奏多です。
彼はキングダムの時にも灰汁の強い演技がハマっててかなりいいなと思いました。今回のキッドという役も、わかりやすくてありがちな役ではあるんですが、予想と違う表情の作り方をしたりして凄く気持ち悪くて良かったです。

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その他はほんとどーでもいい。
土屋アンナ出てきた時は見た目が素敵だと思ったけど下品だったし、小栗旬出てた時には「何何!??旬が出てるとか!!」と思ったけど一瞬で死んでたし(ぶよぶよの顔は結構ウケた)、真矢みきとかもう……

なんで映画観に来て最後に宝塚になっちゃうんだっていう。。。

もう、真面目に観に来た私が悪かったんでしょうか。
こんなにまじめに感想書いたりして、「ずいぶん期待してたんだね、かわいそうに」とか言われちゃうピュアガールの気分です。

後半はもう疲れてしまって、お昼にハンバーガーとナポリタンどっちを食べようかという事ばかりを考えていました。←意外と影響されている(ナポリタンにしました)。

まとめ

まとめもへったくれもないのですが、つまらなかったという事だけは念頭に置いておいてください。

原作に罪はないと思いますが。