イタリア

イタリア映画の聖地!ローマのチネチッタ撮影所に行ってきたよ

イタリア映画の【聖地】チネチッタ撮影所は、ローマのテルミニ駅から地下鉄A線で20分ほどの、CINECITTA駅目の前に位置しています。

ここには、イタリア映画の巨匠フェデリコ・フェリーニの愛した第5スタジオがあります。

※この記事は2017年6~7月にローマに滞在した際に書いた記事です。

チネチッタ撮影所で見学ツアーに参加した(英語)

駅から出るとすぐにこのエントランスがあります。
私が行ったときは8月のバカンスシーズンで閑散期だったのであんまり客がいなくて、入り口がちょっとわかりづらかったです。

写真でいうと左側からチケット売り場に入れます。
チケット売り場の方は英語で説明してくれました。

しかし早口すぎてほぼ意味不明だったね。←
イタリアで英語の説明はなかなか難しい。

今思うとどういうことかよくわかりましたのでご説明。

チネチッタにはガイドツアーと自由見学の二つがあるんですね。
で、ガイドツアーだと文字通りガイドさんと共に撮影所の内部を見学できます。

ガイドなしツアーは、撮影所は観ることができず、構内に作られた映画博物館だけを自由に見学できるというものです。
チケット売り場の人は、館内マップを見せながら説明してくれたので、それでもまあ、とりあえず「Full Price」だとどうなのか、「Without guide」だとどうなるのかと説明してくれたわけです。

まあ実はそもそも私はチネチッタの中に入れるガイドツアーがあるとかすら知らずに行ったんですよね(笑)で、英語でよくわからない説明をされて「じゃあFull priceで(せっかくだし)」って感じで適当に答えてたら、「じゃあ11時半にシネマカフェの前に集合ね」といわれて初めて「ガイドツアーなんかなー」って分かったわけです。

チケットを買った後で代金が20ユーロっていうかなり高額だったことを知ってちょっとビビりましたが……。確認しろよって感じだけど。

ちなみに博物館のみの見学の場合は10ユーロです。しかし10ユーロで博物館だけ見るのはほんとに割高で意味不明です。そんな感じの展示物です。

チネチッタ撮影所とは?

1930年代にムッソリーニ政権下に生まれた映画撮影所で、その広さはイタリア最大にしてヨーロッパでも有数。1980年代にはイタリア映画衰退(TVの普及もあって)によって一度倒産の危機になったそうですが、そのタイミングで国営化されたということです。

多くのイタリア映画はもちろん、諸外国の映画の撮影もされています。
日本では「テルマエ・ロマエ」の撮影もされた撮影所です。

英語ツアーでまさかの展開

さて、11時半になったのでカフェに行きますと、参加者が既に20人ほど集まっていました。参加者は、チケット売り場でもらったステッカーを胸に貼ります。

ガイドらしい二人の女性も来て、さてガイドが始まるのかなーと思ってたらもごもごと女性が皆に何かを尋ねた。そして一斉に全員手を挙げた!

右の方が我々のガイドさん。

なになになに!?英語だったと思うんだけど、聞き逃した私ww
でもガイドさんは別に何の動揺もせず、手を挙げなかった私ともう一人のおっさんを呼んで、他の18人くらいとは別のグループにされました。

なんと、他の18人は全員フランス語圏とかだったらしいんだよね。たまたまなのか?ツアーだったのか??
なので、ツアーはフランス語で行われるそうです。

私とおっさんのガイドさんは私に、「彼(おっさん)はイタリア人だけど、せっかくだから一緒にガイドしちゃうわ。英語とイタリア語で~」なんつってツアーが始まりました。

今まで多くの英語ツアーに参加しましたけど、私一人で英語のツアーってのは初めてです。

これはプレッシャーがかかってくるぜ……!

何しろ今まではあんまりわからなくても別に気にしてなかったけど、ガイドさんは私専属の英語のガイドってことになるわけだから。完全にやばい。こんなことになるとは。

しかし実際はイタリア人のおっさんも英語ができる人だったので、ほとんど英語のみのツアーになったし、私が映画にそこそこ詳しいからかわからないけど案外よくわかりました。

いつもこんなに空いてないそうで、英語ツアーもイタリア語ツアーも慣行されるそうです。
「暑いから来ないんですかね?」と聞いたら、「それもあるけど、イタリアは8月はバカンスで市外に出ちゃうから」と。確かに。

チネチッタ撮影所ツアー開始!

始めに行ったのが、フェリーニの愛した「第5スタジオ」です。

聖地聖地といいますが、私はこの第5スタジオのことは全然知りませんでしたよ実は(笑)。偉そうに語ってすいません。

ちなみに私とイタリア映画の関係性でいうと、最低限観たほうがいいというイタリア映画を抑えているという程度で、そこまで詳しくありません。

これが第5スタジオの中。
ここでカサノヴァの冒頭シーンが撮影されたそうです。(ほかにもたくさん)

このスタジオの、写真撮った隣のあたりには水をためるプールが床下に設置されていて、それで水のシーンを作ることができたそうです。

そのあとに行ったのが、BBCドラマの「ローマ」の撮影セットです。
10年以上前のセットなんだけど、かなり金をかけて作ったので残して今はドキュメンタリ―とかでちょこちょこ使われているって言ってた気がする。

私はドラマの「ローマ」は未見なんですが(近々見たいと思ってます)、カエサルの時代の話なんですよね。なのに、セットの右手には「パンテオン」そっくりの建物があります。パンテオンは2世紀ごろなので、時代が違う!

ガイドさんは「まあ、印象的に作ったんでしょうね……」と笑ってました。

ちなみにこのセットの素材なんですが、当然見た目は石に見えますが、実際は木材とかウレタンとかファイバーグラスでできています。床はほとんどが石。
ガイドさんが「叩いてみなよ」というのでボコボコ叩くと、実際軽い素材でした。

それから、当たり前といえば当たり前だけどこのセットは大きさが実物大ではなくて、実物よりもかなり小さめに作られています。
映画ではカメラワークや構図で、多きく見せるように工夫されています。それはこのスタジオに限らず、大ぶりのセットの場合は普通そうです。

テルマエ・ロマエのセットにもなった貧困層の路地

そのあと連れて行ってくれたセットは非常によくできた路地裏のものでした。
かなりオスティアを彷彿とさせる作りで、オスティアってこういう感じだったんだ~とちょっと感動。

※古代オスティアに行った感想
ローマ郊外古代都市レポ【オスティア・アンティカ】その①

実際にガイドさんも「ここはポンペイやオスティアをモデルにした路地です。ポンペイやオスティアに行きましたか?」と聞かれたので、「どっちも行きました」といったら、イタリアおっさんのほうは行った事なかったらしくて「おー!日本人に負けたぜ!!!」とか言って大笑いしていました。

イタリア人でもポンペイに行った事ない人がいるんだな~、修学旅行とかないんだろうか??とか思った。もったいない!

まあ、私もあんまり日本の重要な観光地とかは自分ではいかなかったりするかな……そんなことないか……(笑)

「ここは、テルマエ・ロマエって日本映画の撮影にも使われたんだけど知ってる?」と聞かれました。もちろん!

ちなみにこの日は40度近くなるものすごい猛暑で、かなり辛かった。
ガイドのお姉さんも辛そうでしたね。

セットの日陰で涼むガイドさん

ちなみに、セットの説明をしている最中にイタリアおっさんの携帯が鳴って、「ちょっと失礼!」と離れてゆきました。
まあ日本ではありえないけどイタリアではありそうなことなのですが、ガイドさん、

「……(少しの沈黙)、これって説明続けてもいいと思う?」

と聞いてきて笑いました。
「いやどうですかね……ww」と答えると、「まあいいや。あとで改めて説明するわ」と説明を続けてました。

ガイドさんと一緒になったオッサン

説明スポットに行くと説明をして、それから撮影タイムです。

見学が終わって3人で歩いていたら、まあそこそこある程度打ち解けても来て話に花が咲きました。

ガイドさんは日本に来たことがないけど、すごく行ってみたいと言っていました。
イタリアおっさんは「俺も日本に行きたいが、その前にオスティアとポンペイに行かなくちゃなるまい」といっていました(笑)

以上がガイドツアーでした!

チネチッタ博物館(エキシビジョン)

博物館は、正直言ってそれほど大きくはないです。

こんな感じで衣装が並べられていたり、イタリア女優のコーナーや、撮影からポスプロ(簡単に言うと、編集などの撮影以降の工程)を体験できるブースがあったりしました。

イタリアの女優と来たらなんでこんなに美しいのかと思うわ。ほんとに。

しかし、なんで女優のコーナーしかなかったのか??
マストロヤンニのマの字もなかった気がしますね。

まあ、そもそもそれほど広い展示ではありません。

シネマカフェ

このシネマカフェというのもなかなかの魅力でした。
隣接する映画グッズショップも素晴らしいし!

私もチネチッタ仕様のカチンコと、カチンコ型USBを盛り上がって買ってしまいました。

隣接のカフェも素敵。

カメラを向けたらキメ顔してきたガール。

チネチッタ撮影所に行って感じたこと

海外へ行って映画博物館っぽいところがあれば必ず行くようにしています。
その度に思うことなんだけど、映画に対する人々の情熱ってすごいんですよね。

観ている側は単なる2時間だけど、それにかける労力とお金は尋常ではない。それは一体何のためかといえば、映画に対する情熱と、儲けのためです(根も葉もないが)。あとたまにプロパガンダ

おみやげのカチンコとカチンコ型USB

映画っていうのはいつも姫とか王とか出ているわけではないので、俳優は基本的には一般の人を演じることが多いですよね。
だから見ているこちらも、彼らが一人の等身大の人間のように思ってファンにもなりますけど、実際こういう博物館に行くとどれだけ彼らが神格化されているか。

どれだけ、映画というのが大きなプロジェクトで、その巨大プロジェクトの頂点にいるのが役者であるかということがよくわかります。
(監督やプロデューサーのほうが実際は当然、頂点ですが、やはり裏方なので)

だからこういう博物館で、圧倒的な存在感をかもしている俳優たちの作品を目の当たりにすると、ものすごく感動するんですよね。
なんて、映画ってすごいんだろうと思って。

今回チネチッタ撮影所に行って、それからこのブログを書く上でイタリア映画のことをさらっと調べたけど、まだまだ見たい映画がたくさんあるなーと思いました!

なかなか楽しいツアーだったのでおすすめですよ!
ただしほぼ野外なので、もう少し涼しい季節をお勧めします(笑)

※イタリア旅行記を読む!