そうでもない映画

「アリータ:バトル・エンジェル」あらすじ感想&気になった点

どうもこんにちは、NITARIです。

「アリータ:バトル・エンジェル」を観ましたので感想です。

「アリータ:バトル・エンジェル」のあらすじ

「アリータ:バトル・エンジェル」はロバート・ロドリゲス監督&ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー製作のSFアクション映画です。

出演者

  • アリータ – ローサ・サラザール
  • ダイソン・イド – クリストフ・ヴァルツ
  • ジェニファー・コネリー
  • ベクター – マハーシャラ・アリ
  • ザパン – エド・スクライン
  • ジャッキー・アール・ヘイリー
  • ヒューゴ – キーアン・ジョンソン

舞台は2563年。その300年前に大きな戦争により破壊された地球には今、「天空に浮かぶユートピア「ザレム」と、地上に吐き捨てられた屑鉄の街「アンアンシティ」が存在していた。

「アイアンシティ」に暮らす医師・イドは、機械化された身体の治療のためにゴミ山から部品を収集している際、まだ生きている少女型のロボットを発見する。

ラボに持ち帰り修復すると見事に生き返ったロボットを彼は「アリータ」と名付ける。それはイドが亡くした娘の名だった。
アリータは脳は元の状態のはずだったのだが、記憶は全くなくなっていた。

イドは彼女を娘のように大切にするが、徐々にアリータが普通のロボットではないことに気づいてゆく。
それは、彼女が他のロボットに比べて圧倒的に身体能力が高い事だった。

アリータは近所に暮らすヒューゴと仲良くなり、モーターボールというゲームを覚える。

ある日、アリータが夜に家から抜け出したイドの後を追うと、彼らはグリシュカと仲間のサイボーグ暗殺者に遭遇してしまう。そしてその時、彼女はイドが「ハンター戦士」である事を知るのだった。

大戦前までは警察が街を自治していたが、大戦後は事実上の警察のような存在になった「ハンター戦士」。ただ、彼らは犯罪者たちの賞金のために働くことが多かった。

イドは亡くした娘のためにハンター戦士となり、壊れた部品を集めてハンター戦士たちを無料で治療したりしていたのだった。

アリータはサイボーグ暗殺者を倒し、グリシュカも撃退する。

ある日、アリータはヒューゴに連れられて大戦時に墜落した船を見に行く。すでに鉄くずのように見える船だが、当時の敵機は今の科学力では理解の及ばないものだった。

しかしアリータは船の構造をすぐに理解し、一人で古船からバーサーカーのボディを持って帰って来てしまう。

元々戦士だった自覚を蘇らせたアリータは、ボディとの融合を求めるも、イドは拒否する。実はアリータは最先端のテクノロジーで生み出された「最終兵器」だったのである・・・

※「銃夢」は未読なので、映画のみの感想です。

「アリータ:バトル・エンジェル」のネタバレ感想

監督は、「シン・シティ」「デスペラード」「フロム・ダスク・ティル・ドーン」などのロバート・ロドリゲス
製作&脚本はジェームズ・キャメロン

キャストに「イングロリアス・バスターズ」「おとなのけんか」「ジャンゴ」などのクリストフ・ヴァルツ。「ムーンライト」のマハーシャラ・アリジェニファー・コネリー

このようにオスカー俳優たち(しかも渋めの)や超一流でちょっと偏ったスタッフ陣が制作するというのだから、そもそもSFアクションなど全く興味の無い私でもかなり興味を惹かれて初日に見に行きましたが、大外れでした

ロバート・ロドリゲス感ほぼ皆無。とにかく最初から最後まで既視感に満ち溢れた、全く何の驚きも工夫もない作品でしたね。

あまりにも退屈で、1時間くらいたった時に集中力が続かなくてどうしようかな、と思ったくらいです。
大体映画を観ている時には「どういう切り口でレビューを書こうかな」と探っているのですが、中盤になったあたりで「これつまらなすぎて、レビューにもならないんじゃないか?」と恐れ始めた、それくらい退屈でした。

でも全部見てみて、どうしてこの映画がこれほど退屈な作品になってしまったのかが分かったのでそのあたりを解説しようと思います。

「アリータ:バトル・エンジェル」のストーリー

単純に言って、この映画には全体に通底する「目的」がないからなんですよね。

ほとんどの映画(よくできた作品)には、映画が始まってから終わるまでに必ず一本の軸になっている「目的」(テーマ、といってもいいかも)があるものなんですよ。そしてその「目的」というのは基本的に一口で説明できるものなんです。

例えば「ロード・オブ・ザ・リング」の場合は「主人公が悪の巣窟に指輪を捨てに行く話」だし、「タイタニック」の場合は「沈没しゆく豪華客船で出会った二人の恋」なわけです。

まあ別に内容的な支柱じゃなくても「日常を淡々と描く」とか「映像表現が目的」でもいいと思うんですよね。

しかしながら、「アリータ」はもうそういう目的がシーンによってコロコロ変わる。変わりすぎる。

「アリータの登場。アリータって何者?」というところから始まり、「アリータ、主人を疑う」編が一瞬訪れてミステリータッチになったかと思えば、「アリータ、戦士になる」編に突入。そして「アリータ、ザレム目指すってよ。」編が始まってモーターボールに。

あっちらこっちらブンブンを振り回されてる感じが、「で、結局何がしたいの?」って感じで内容に入っていけないんですよね。

これが、最初から「アリータ、ザレム目指すってよ。」編だったらもっとシンプルで興味が持てたのだと思います。

これは漫画が原作なので仕方のない事なのかもしれませんが、本当にこの映画はいかにも原作の長編マンガをハイライト的に脚色した感じが強くつまらなかったよね。

その上、悪の手下とのやり取りだったり、アリータがめっちゃすごい女の子である描写がとてつもなくありきたりなので、「なんかもうわかったから、飛ばしてほしい」とまで思ってしまった。

「アリータ:バトル・エンジェル」の後半の展開~続編について

しかしながら、後半クライマックスのモーターボールのあたりからは私でも比較的楽しめる展開になってきたかなと思います。

というか展開自体はどうでもいいんですが、単純に映像はドンパチと迫力があってよかった、という印象。

それにこのあたりからは先ほども言ったように「ザレムを目指す」という最終目的が定まってくれたので落ち着いて見れたんですよ。

やっぱこうでなくっちゃ。

アリータがバンバン敵たちをやっつけるところは単純にスカッとするし、「アリータは控室で挑発でもしていたのか?」という実況なんかもなかなか笑わせてくれて面白かったと思います。

そして「ノヴァ」の登場。このあたりは結構興奮しました。
映画を通じて「ノヴァ」の存在って急に出てき過ぎてどういう人なのか見逃したんですけど、ようはラスボスってことですよね。

エドワード・ノートンだわーと思いながら見た。

正直この作品自体は全然面白くなかったけど、「ザレムを目指す」という目的が定まってからは興味も出たので、多分続編のほうが面白いんじゃないかな、と思います。
(なので続編も頑張ってみようかな)

「アリータ:バトル・エンジェル」のグリュシュカ

それにしても、割と重要なボスキャラとして出てきた「グリュシュカ」のキャラデザは非常にまずかった。とにかく弱そうだしかっこ悪い。

最初に出てきた時、てっきり雑魚キャラかと思って油断していたら、なんかどうやらものすごく強くて街を牛耳っているやつらしいという事が分かってきますよね。

アリータがハンター戦士たちを鼓舞して「グリュシュカをやっつけよう」みたいなことをいうわけです。

しかしながら私としては、あまりにもグリュシュカが全然強そうじゃないので「どこがぁ?」という感じだった。

結局このグリュシュカは最後の最後までアリータを邪魔してきてとってもウザい感じだったわけです。

基本的に漫画などを元にした作品の、原作オリジナル部分を否定するのはあまり好きではないんですよ私は。で、このグリュシュカに関しても、これはロドリゲスのミスではなくもしも原作マンガに忠実にやった結果なのであったら、あんまりこいつをdisるものどうかなと思うのですが、それにしてもみっともないキャラだったので否定せざるを得ません。

(ざっとググった感じではいないみたいな感じですが)

まあ別にどうでもいいといえばいいくらいのキャラではありますけど。

アリータのCGについて

しかし一方で主人公のアリータちゃんはかわいかった。めちゃくちゃかわいかったですよ。

顔がいいし、表情がいい。
「今まで見た中で一番演技旨いCG」だったかもしれません(あ、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムには負けるかな)。

いかにもCG感がまだ抜けきらないクオリティではあるんだけど、表情はすごかったですよね。

特に素晴らしいなと思うのは、時々一瞬だけ(たぶん数コマのレベルで)見せる、ちょっと崩れた、ブサイクな表情です。

生身の人間がアクションをする場合、どんなに美人でも演技をするうえで必ず崩れた表情は出てくるものですが、人間が作ってしまうとそういう生理的快感から離れた絵柄は排除してしまうものなんですよね。

しかしながらこの映画では、そういう崩れた表情までうまく作り込んでいたのがすごかったなと。

ポスターで見ると完全にCGアニメって感じで微妙なんですが、アリータちゃんはかわいかったと思います。

「アリータ:バトル・エンジェル」のキャスト

先程も書いたのですが、この映画にはとにかく素晴らしい名優がたっぷりと出てきます。

クリストフ・ヴァルツなんかその最たるものですが、今回に関しては本当に誰が演じてもよかった、どうでもいいキャラクターでしたよ。

完全にヴァルツの無駄遣いって感じでした。

ジェニファー・コネリーマハーシャラ・アリはまずまずだったと思いますが、イドは別に誰でもよかった。まあだからヴァルツでもよかったのかもしれないけど、どっちでもいいやって感じ。

それにしてもマハーシャラ・アリはかっこいいですよね~。
来週からのグリーン・ブックもとても楽しみです。

まとめ

という事で、全体的には退屈極まる作品ではありましたが、後半で持ち直してくれたので、気が向いたら続編も観ようかなーという感じです。

それにしても、この映画はジェームズ・キャメロンが監督したほうがよかったんじゃないか?という感じもしますなあ。ロドリゲスファンとしましても。