ローマ郊外ティヴォリ観光①【世界遺産:ヴィッラ・アドリアーナ】の続きです。

ローマ郊外のティボリには、ヴィッラ・アドリアーナ以外にもう一つ世界遺産があります。素晴らしい噴水の庭園です。行ってみました。

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ローマ郊外ティヴォリ観光②【世界遺産:ヴィッラ・デステ】

とりあえず町内でパスタランチを食べる

町の中心地の広場にあるパスタのお店でランチを食べました。

とにかくもう疲れてしまっていて、喉も乾いていたのでシュウェップスのレモン味と、キノコのパスタを頼みました。

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なかなかに美味!!!

なんで遺跡のバス停であれほど疲弊していたのか?というのは、実は実感からして暑さだけが理由ではなかったようです。

というのは、この町の中に入ってようやく、私は地図上の自分の居場所が分かったんですね。

「ヴィッラ・アドリアーナ」というのは町の中心マップからかなり外れた、正直言ってちょっとどこにあるのか不明な辺境に建てられた別荘なんです。

で、あんまりそう思ってはいなかったんだけど、地図上のどこにいるのかわからない旅っていうのは、私にとっては思った以上にストレスだったみたいなんですね。

そもそも、時間のゆとりがあるとは言っても「どのバスに乗ればいいのかよくわからない、いつ来るかもわからない」という状態も結構実は怖い。

遺跡からのバスに乗っても、実は一体そのバスがどこへ着くのか分からなかったから正直怖いんですよ。
私は旅行において、実は「まあ、何とかなる」という楽観主義者ではないんですね。だから、正体不明の土地へ行くのが非常に怖い

というわけで、遺跡自体はこれ以上ないほどに堪能したものの、心にずっとそうした不安というかストレスを抱えていたもので、それと暑さも相まって非常な疲労を感じていたのだと思います。

それが理由に、町に降り立って、それがマップに乗っている中心広場だと知った時の安堵と言ったらなく、さらに言えば、それによってかなりの体力を回復したといっていいと思います。

というわけで、ランチをしていると、せっかくだからもう一つの「ヴィッラ・デステ」にも行こう!という元気が戻ってきました。

ティヴォリの世界遺産「ヴィッラ・デステ」

ティボリの町はそれほど大きくはないので、町中は歩いて移動できます。
ヴィッラ・デステは私が降り立った町の中心部からほんの5分ほどの場所にあります。

素晴らしく美しい庭を持った邸宅で、なんでも16世紀半ばに枢機卿になったイッポーリト・デステさんという方が作らせた庭だそうです。

館のテラスから望むティヴォリの街並み

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ものすっごく素敵な町に見えますし、この景観は最高に美しかったけども、町自体がこの景観のごとく美しいかといえば別にそうでもない(笑)

「世界で有数の美しい街並み」をいくつも観てきたNITARIがいうんだからまちがいがない。

この景色はティヴォリのいいとこどりって感じです。

この館の中ももちろん見ることはできるんですが、ちょっとその体力はないぞ。ということで概ねすっ飛ばし、見どころのメインである庭園へ。

庭園には500を超える噴水が点在しているとのこと。

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噴水とかそういうロマンチック(遺跡とはまた別の意味で)なものには全然興味がない……と思っていたけど、さすがにすごい。

我々が普段から持ち合わせている噴水の常識を覆す美しさ。

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100の噴水。

100メートルにもわたっている噴水のオンパレード。

さて、ここで私が無理を押してもこの噴水群を観たくなった理由をお伝えしたおこうと思います。

勘の良い方は上の写真でピンと来たかもしれませんが、言うまでもなく、この庭園はブルース・リーが映画「ドラゴンへの道」でローマ観光の際に訪れた庭園なんですね。

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香港から来たタン・ロンがノラ・ミャオちゃんと観光。

ローマに来るのは3度目ですが、「ドラゴンへの道」は非常に好きな映画でして、観光地をいろいろ回ってるのですけど、いったいこの噴水はどこなんだろうと頭の片隅にあったんですね。

で、ガイドブックでここの写真を見て「これかー!!!」と。

当時はもちろん世界遺産なんという制度はないですけど、ブルースはよくこんなへき地の観光地で撮影しましたよね。

もちろん、フォロ・ロマーノやコロッセオ(チャック・ノリスと対戦)も行ってますけど。

ということで、せっかくだったら来てみたいなーと思ってたわけ。

ちなみに、今更言うまでもないですけど(?)、ブルース・リーと言ったら「燃えよドラゴン」の次に好きなのがこの「ドラゴンへの道」です。

ほんっとうにかっこいいし、映画全体がコミカルで楽しいです。

ちなみに参照した画像はネット上から引っ張りましたが、このブログ面白かったのでリンク貼っておきます。

こんな、ちょっと気になる噴水も。

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さて、次の見どころはロメッタの噴水

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なんかもう、徹底しているな、という印象ですね。

何がどう徹底してるのかは言葉にはできないんですけど。

手前にあるのは帆船をかたどったもので、古代ローマの街並みをかたどったものだといわれています。ミニチュアって感じ?

確かに、手前にはオオカミの乳を飲む双子の像もあった(古代ローマを建国したというロムルスとレムス)。

そして中央にはドラゴンの噴水

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からの、ネットゥーロの噴水

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見事としか言いようがないですね。

これらの噴水に比べたら、日本にある噴水なんてちょっと派手な蛇口に思えてきますよね。

ちなみにこの噴水は二層に分かれていて、手前の大きな噴水がネットゥーロの噴水、上層部の噴水が「オルガンの噴水」です。

そしてこちらが私が特に気に入った噴水です。

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メタの噴水です。

地味だけど、なんかものすごくないですか?
後から調べたんだけど、この噴水はコロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門の間にあった噴水を模したものらしいです。

なんかこう武骨な感じがかっこいいよね。

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こう見えてサイズは大きいんですけど、ちょっとを感じるデザインでした
日本人は好きかもしれない。

非常に大きい噴水ですが二つ並んでいて、庭のおっぱいって感じがした。

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左右対称に配置されています。

そして最後にはアルテミスまたは母なる神の噴水

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豊穣の女神って感じですね。

さて、これで概ね見どころの噴水は見て回りました。

私としては、やはりブルース・リーが理由というわけではないんですが、100の噴水が非常に好きですね。

ここまで見てきて、まあ割とこの庭園は日陰が多いんですけど、やっぱ日なたは相当つらかったです。

ガイドブックに寄せられたコメントで「すごく涼しい」って書いてた人がいたんですけど、涼しいってくらいだから夏に来たんでしょうけど、どの口が言ってるんだってくらい、問題なく暑かったです。

ただ、確かに噴水の近くに行くと涼しかったりします。

気持ちのいい、本当に素敵な庭園でした。

しかし、ここは館が入り口になっていて、さらにその館がちょっとした高台にあるので、帰るのに登らなければならない

そこでまた体力を消耗した。

出口のすぐそばの日陰でしばしの休憩。
自分で立ち上がらなければ、一生ローマに戻れないですからね。

暑さについてNITARIがかんがえた2,3の事柄

この辺で感じてたことなんですけど、本当に暑くて辛いんですね。

こんなことを言ったら語弊があるのかもしれないんだけど、体力の限界をそこここで感じていました。

で、前回の記事ローマ郊外ティヴォリ観光①【世界遺産:ヴィッラ・アドリアーナ】

でもちょっと書いたんですけど、自分はどうも暑いのが苦手だということらしい。
でね、ちょっと話はずれるんだけど、常々私は思っていたんですね。

自分を極限の状態まで追い込んでみたい、と。
例えば私はシベリアに憧れがあって、真冬にバイカル湖に行ってみたいと常々思ってたんです。

シベリアの寒さって尋常じゃないでしょ?

そういう尋常じゃない寒さの中で、美しいバイカル湖の氷の上に立って孤独を感じたら、それほど極限の状態はないな、と思って憧れを抱いていたわけです。

しかし、「極限の状態に身を置きたい」=極寒を想像している時点で全然極限じゃないんですね。

それは別に自分が極寒がそれほど苦にならないから言ってるんですね。
(もちろん、シベリアの極寒ともなると想像を超えるとは思うけど)

この時、そのことに初めて気が付きました。

私が最もつらいのは、実は灼熱なんじゃないか、とこの美しいヴィッラの入り口でぼんやりと座りながら思っていました。

すなわち、今この瞬間、私はある程度極限に違い状態なのではないか、と。

えー、結果的にはこれから私はまだしばらく動けることが分かったんで、極限ではなかったんですけど、たぶん私が思っている自分を追いつめることができる状況はきっと灼熱なんだと思ったんです。

「極限」っていうとなんか寒さって感じしてたけど、全然暑いほうがつらいです。

しかしながら言っておくなら、これほど「暑くて辛い」とか言ってますけど、湿気はないので別に日陰に入れば何とか体力を回復はできます。

多分、東京とか、もっと言えば京都の夏に比べたら全く問題になりませんね。
もう考えたくもないほどです。

つまり、「極限の状態」なんか別にシベリアに行かなくても、夏になれば毎年必ず襲ってくるのでした。

しかしながら、私はこの小旅行で、「かなり疲れていても、休むと体力は多少回復されるのだな」ということも実感しました。

当たり前かもしれませんが、「もう無理だ」と思ってから休めばまた歩き出せるっていうのは体感としては驚くような発見です。

重い腰を上げて次の観光地へ向かう

ここから最後の観光地「グレゴリウス法王の別荘」まで歩いて15分のうち2回ほど休憩しながら、本気で「がんばれ、もう少しだがんばれ」と唱えながら歩いていました。声に出して。

しかし、この「グレゴリウス法王の別荘」での私の取った行動からして、その時の私は全く極限でもなんでもない状態だったことが分かります。

つづく(2017.6.22)

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