【湊かなえ:贖罪】ネタバレ感想:実に気持ち悪い……

2017-09-25国内小説ミステリー, ホラー

湊かなえの「贖罪」読みました。
これはほんとーにイヤーな感じで最高っすねえー

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悪趣味な人間模様を描かせたら、右に出るものはいない

NITARIが好きなミステリーとは

湊かなえは有名な作品に「告白」「白雪姫殺人事件」などいろいろありますね。
「イヤミス(嫌な気持ちになるミステリー)」の女王、と言われています。

私はミステリーというか、推理小説は、あんまり好きではないというか……
いや、割と読むんですけど、期待し過ぎちゃうのか、「面白かった!」というのが少ない。

多分最近分かったんだけど、推理小説はあんまり好きじゃないですね。
「謎を解く」っぽくされると伏線も追わなきゃいけないし、なんかすごいメンドクサいんだわ。

それに「探偵ものシリーズ」とかは、なんかダサくて無理。
シャーロックとポワロくらいかなー、好きなの。超王道だけど。

湊かなえの作品はミステリーだけど推理小説ではないのでいいですね。

「ミステリー」と「推理小説」の違いが分からない人がいるみたいなんですけど、読み比べると分かると思います。

ミステリー + サイコホラー、といった感じ  

ここからはネタバレです。

この作品は、ただの現実的なミステリーではなくて、超常現象的なものも含んでいます。
殺された友人の母親から「あんたたちのせい!」と言われたことが呪いとなって、4人全員が人を殺してしまうわけだから。

普通に考えて、「あり得ないだろー!」って感じの展開です。
しかも、私は現実的ではないミステリーが大嫌いなんですよ。

なのに、この作品は殺人に至ってゆく心理描写が完ぺきで、不自然さを感じないのと、そこへ至るまでに人間ドラマが悪趣味を極めたものなので、とにかく面白いんです。
美しさすら感じます。

私は非現実的なミステリーは嫌いですが、ホラーは好きなので(笑)。

湊かなえの真骨頂「誰かの主観」

湊かなえは、基本的に誰かの一人称で語られる物語が多いです。
「告白」もそうですよね。各章に語り部がいて、彼らの独白だったりで物語が進行します。そういうのが非常に多い。

それはパターン化すれば割と書きやすいのかなーと思って、実ははじめ私はその手法にはちょっと反対でした。
いくつかがその手法で描かれるならまだしも、ほとんど(というか、私が読んだものは全て)そうやって書かれていて、邪道だ!とか思ってたりもした(何様)

しかし、それを凌駕する面白さがありますね。
特に「贖罪」を読んだ時には、その不気味さに感服して、今後全部この手法でも全然おっけーでーす、とか言いたくなった←

好き嫌いには分かれそう

でも、湊かなえの作品ってAmazonのブックレビューを見ても、平均点はとても高いとは言えない。
なぜかと言えば、「モヤっとする」らしいから。

「らしい」というのは、別に私はどれもすっきりと完結したものに思えるのでね。
誰も彼もが、全部の終わり方を「こういう落ちです」って指南してくれなきゃ納得できない風潮はどうかと思う。

まあ、癖はあると思うんだけど読んだら私はハマりました。

私はいろいろと小難しい本を読んでたりもするんだけど、時々こういう、完成度を度外視した面白いエンタメ作品を読みたくなるんです。
スカッとするやつ。

湊かなえの作品は醜い心情が素晴らしく描かれているので、スカッとします。

作品が多いのでこれからも楽しめそう!

【贖罪】のドラマ版もおすすめ!

「贖罪」はwowowでドラマ化されていて、その監督が黒沢清です。

黒沢清は言わずと知れた日本の巨匠監督です。私は特に多くの黒沢映画を見ているという事でもありませんが、いくつかは見ています。そのどれも、ホラーじみた(もしくはドホラー)人間模様を描いたものが多く、贖罪の監督としては本当にピッタリだな、と思いました。

結果的に言えば、やはりこの選択は非常に正しかったと言えるでしょう。
贖罪はドラマ版も非常に面白いので、大変おすすめです。
wowowのドラマは基本的に全5回で、この作品もそのように構成されています。小説版と同じように、一人につき1話で話は進んでいきます。

ただし、最終話は原作とはかなり違っていました。
とにかくこのドラマはキャストも非常によくてかなりおすすめだよ!

「贖罪」のまとめ

湊かなえの作品は、そうは言ってもこの作品含めて3~4本しか読んでません。
たくさん書いているので、いろいろ楽しませてもらえそう!

ちなみに湊かなえはご本人のキャラ的にも相当ぶっとんでて面白いひとでした!

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