ネタバレ感想【シン・ゴジラ】を観て笑わない人はクソだ!!

2017-09-25国内映画SF, コメディ, 社会派, パニック

待ちに待ったシン・ゴジラのBlu-rayが到着!!
ようやく再見に至りました!感想です。

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どう見ても明らかな傑作。かなり笑わせてもくれる

新ジャンル・会議室パニック映画の傑作が誕生

シン・ゴジラはただのめちゃくちゃ面白いパニック映画ではありません。その最大の魅力は痛烈な社会風刺です。

最も顕著に表れるのは前半部分。見てわかる通り、そのほとんどが屋内で行われる会議で成り立っています。

かなり難解&早口なセリフの応酬で高度な会議に思う方もいるかもしれません。この映画はこれだけの内容を詰め込んで、まさかの2時間未満の上映時間です。全てのシーンに余計な間を排除するのみならず、殆どの固有名詞は聞き覚えのない科学用語や軍事用語、しかも超絶早口で、詳しい人だっていまいち聞き取れない速度で流れてゆきます。

でもまあこれは単なる演出ですから、さらっと受け流しておkです。別に聞き取れなくても分かるように構成されています。

とにかく、しっかり見届けるべきはこの会議もろもろのバカさ加減です。この映画で有効な「会議(というか『研究』の方が近いか)」は後半構成される「巨災対」でのやり取りのみで、それ以外の会議は全部が全部ただの茶番です。
あまりにもアホを極めた素晴らしい名言が数多く生まれていますね。

「しかしこれは、思ったより想定外すぎるぞ!」
「今ここで決めるのか? 聞いてないぞ」
「それ、どこの役所に言ったんですか?」
「え? 動くの?」
「上陸はあり得ないと言っちゃった後だぞ」

まあとにかく状況自体が全部面白いんだけど、総理が圧倒的なしょーもなさを発揮してくれています。素晴らしいですね。

実際にこのような事態になったら(もしくは震災時の様子のリプレイですか)、このようなしょーもない現象が予想できるってことですね。

日本は本当に馬鹿ですからね。

描かれていることは震災のメタファー

見ていれば分かることですが、この映画では先の震災が非常に重要なメタファーになっています。日本国民を襲う悲劇は、今後首都圏に震災が起こる場合に懸念される現象でもあるし、3.11の政府の対応に対する痛烈な批判でもあります。

震災後、日本は大きく変わってしまいました。

その変化に気づいている人もいれば、気づいていないで加担している人もいると思います。この映画で言いたいのは、基本的に日本政府があてにならない、ということです。

今の日本を見ればわかることです。国会では毎日「どーでもいー」ことを会議して仕事しているフリをしている。未だに横行する汚職。その場限りで国民に見えない負担を与える経済政策。

政府は日本国民の愛国心を煽るという分かりやすい方法で、経済政策の恩恵にあずかれない低所得者たちの支持を得ている。

何にもいいことありません。政治は何もしれくれないばかりか、どんどん戦争に突き進もうという動きにすら見えます。

しかし、この映画の存在は(同年に公開された「君の名は。」と共に)震災や日本に対して真剣に向き合った芸術家が生んだ傑作です。

この2本を観たときに、本当に世の中を動かそうとしているのは政治家ではなくて芸術家なんだな、と思いました。

シン・ゴジラが問いかける最も重要なメッセージとは

この映画が私たちに問いかけるメッセージは、単に日本の政治家やばいよ、ということではありません。本当に言いたいことは、若い世代が国を変えてゆくことができるよ、ということです。

最後に竹野内豊演じる赤坂が言うセリフですね。

「せっかく崩壊した首都と政府だ、まともに機能する形に作り替える」

これが一番重要な事です。政府は無能だから何にも期待できないよね、ではなくて、私たち若い世代ができる事をすれば日本は変われる、ということです。

もう一つの重要なメッセージ。人間は邪魔者だ

これはゴジラを語るうえでデフォルトなんですが、やっぱり人類が核兵器を作り出した事で生まれる生物ゴジラ、という悲しい存在です。

私を含め、多くの人々が、ゴジラが攻撃されることに心を痛めたと思います。

そもそも、この映画のゴジラはあまりにもかわいいんです。
特に私のお気に入りは、蒲田に上陸した際の第二形態、通称蒲田君です。

深海ザメのラブカにそっくりでびっくりしました。

ここでは第二形態「蒲田君」の画像は引用しません。

このブログは基本的にネタバレを禁じていませんが、それにしても万が一この映画をまだ見ていない人が最低限の衝撃を受けられるように、蒲田君はここに載せませんので、自分で映画を観て確認してください。

とにかくめちゃくちゃかわいいわけですよ!!

蒲田君だけではなくてこのゴジラはすごく魅力的なのに、人間が何の罪もないゴジラをどんどん虐めていくわけです。しかも、ゴジラ自体が不法投棄された核廃棄物を食した生物の突然変異によって生まれた生物。要は人間のせいなんです。

このように悲しい経緯で誕生してしまった上に見た目もめちゃくちゃ魅力的なゴジラが、人間によっていじめられる様子はとても胸が痛みました。

エンディングの秀逸さ

この映画はとにかく初めから最後まで、「人間ドラマ」をほとんど排除しています。人々の感情的なものは、せいぜいで矢口がパニクって「まずは君が落ち着け」と言われるシーン暗いです。

その矢口ですが、作戦を実行する前にちょっと演説で感動的なことを言ったりしますが、それも演出としては何となく突き放したものを感じます。浮いてるっていうか、なんか痛いっつーかちょっとウザい感じがよく出てます。

そして最後の最後、ヤシオリ作戦が成功した、との報告を聞いた人々の反応。状況を聞くすべての人が「ほー」っとため息をついた程度です。

大・変・す・ば・ら・し・い

これがどこかアメリカの作品かなんかだったら作戦中、国民全員がモニターの前で固唾をのんで状況を見守り、「ヤシオリ作戦成功です」のセリフを合図に全員が飛び上がって喜び涙し、バーンとドラマチックな音楽が流れ、矢口は後日表彰されるでしょう。

マジしょーもな。

支離滅裂ですが

まあ、そんなゴジラ凍結作戦=ヤシオリ作戦=矢口プランですけど、私がすごく気に入ったのは、「無人従来線爆弾」です。山手線などの従来線が遠隔操作で爆弾になってゴジラに突っ込む作戦は、めっちゃ面白いですよね。ゴジラは可哀想だけど、爆笑してしまいました。

NITARI的「シン・ゴジラ」総括

 

 

社会や人間を扱った大傑作!

絶対に見なくてはダメ。そして楽しむだけじゃなくて考えるべきだ。

 

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