映画を観るときは常に戦いです。
もしそれが良作であれば「打ちのめされる」という感情と戦うこともあるし、駄作であれば「眠気」との戦いになるわけです。

この「半落ち」では、どちらの戦いを強いられたのでしょうか?

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映画「半落ち」ネタバレ&結末

梶は一体なぜ妻を殺し、自供してきたのか?

この映画は、警察官である梶が妻殺しを自供してきたところから始まります。

しかし、彼が妻を殺してからの2日間、何をしていたのかは一切口を開こうとはしない。

梶には妻との間に、急性白血病で亡くなった息子がいたんですね。

で、妻はアルツハイマー病を患って、その苦痛から梶に「自分を殺してくれ」と懇願し、死に至らしめたと供述します。

そこまでは正直に自白するのに、それから2日間の事は絶対に口を割ろうとしない

うーん、なかなか読めない展開です。面白そうですねえ。

 

県警は、現役の警察官が殺人を犯すということで非難の対象になることを恐れて、空白の2日間の事を伏せたまま「嘱託殺人」ということで片付けようとします。

しかしまあ、マスコミはそんな事では納得せず、その二日間の事を糾弾するんです。
当然ですね。マスコミ舐めすぎです。

 

私事ですが、実は前日に私は「64」を途中まで観ていて、それもやっぱり警察の権力とマスコミとの戦いみたいなことを描いていまして、似ているなあと思いました。

原作が同じ人ですからね。

ただ、私としては「64」があんまりおもしろくなくて疲れてたので、「またかよ」感が否めなかった。

警察の権力とかはちょっともうお腹いっぱいだわ。

梶が命を救った少年の物語

まあ、それはともかくとして調査しているうちに、実は梶が妻を殺してから新宿の歌舞伎町に行っていたらしいということが明らかになります。

これは警察としてはまずい!!
殺した後に歌舞伎町で遊んでいるんじゃまず過ぎる。

で、志木という警察官と、新聞記者の女性も真相を突き止めようとします。

 

まあ、色々あるんですけど……

とにかくこの辺はあんまりおもしろくなくて、ウトウトしてました。すいません。
内容よりも、完全に眠気と戦っていました。

しかも、別にウトウトしてても問題があったわけではないですね……。

気付いた時には、吉岡秀隆のアルツハイマーの父が錯乱しているシーンでした。
吉岡秀隆は、梶の事件の裁判官です。

 

裁判でついに真相は暴かれます。

実は梶は、歌舞伎町のラーメン屋に勤めているという少年に会いに行ってたんですね。
その少年は、かつて梶が骨髄移植をして命を救った少年で、妻が生前、一度でいいから会いたいって日記に書いていました。

それを知ったのは、少年が新聞に「命の恩人に会いたい」というようなことを投稿していたかららしいんです。

梶はそもそも妻を殺した後自分も死のうと思ってたんですけど、その日記を見つけて少年に会いに行くことにしたんです。

まあそういうことが分かってくるんですけど、なんか知らんけど急に吉岡秀隆演じる判事が立ち上がって、「だからってアルツハイマー病の人を殺していいのか」って梶を責めるんです。

彼の父親がアルツハイマー病だから、どうしても他人事とは思えなかったんでしょうな。

まあ、こっちとしては急に判事が私情を挟み始めて( ゚д゚)ハ??て感じですけど。

今めっちゃあっさり復習してますけど、正直ここまで来るのに眠気と戦ったり、数多の「は?」という感情を乗り越えてきてるんですね。

ホントにちょっと面白そうだと思ったのは最初だけ。

もうそもそもすいませんけど寺尾聡の冴えない表情を観ているだけでも、こっちはうんざりしてしまっています。

 

その上、この判事の「必殺!私情挟み」にはうんざりさせられました。

 

で、結局梶は4年の実刑判決が下されます。

護送中、刑事の計らいで梶は車の中から、骨髄移植した少年と会うことができます。護送車の中にいる梶と直接会話ができないなか、少年は梶に「生きてください」と伝えるわけです。

 

「半落ち」感想

私はこういった、人間ドラマを食い物にしたミステリー作品がクソが付くほど嫌いなんですね。

だから、本当に苦痛でした。

結局こういう作品は、「アルツハイマー病」や「白血病」を食い物にしてミステリーを仕立て上げ、いかにもドラマ性を重視しているような偽善的な態度を取りながら、ただ単に病気を面白がってるだけにしか見えません。

まさにクソ映画。
見るに堪えん。

ミステリーに多いんですよね。こういう勘違いした作品が。

東野圭吾の作品とかも本当に多いです。人間ドラマを作っているつもりで、人間そのものを傷つけて面白がった作品が。大きらいです。

そもそもこの「半落ち」も、梶って男が少年の事を隠すことになんの意味もないわけです。

「歌舞伎町で働いてるから」とかいう意味不明な理由を付けてますけど、結局は話を面白くしたいから黙ってる設定にしているわけですよ。

アルツハイマー病にしても、白血病にしてもそうですよね。

そういう設定にした方が面白いからそうしてるんです。しかも、ご丁寧に最初からミステリータッチにしている。

そもそも「面白くしよう」としてそういう病気をモチーフにしているという悪趣味さが許せません。

悪趣味なら悪趣味でもいいですよ。

でもこの作品では、いかにもそういう病気に対して親身になったふりをしているから許せないんですよ。

本当に、こういう映画はやめてほしい。

偽善的ミステリーは本当にクソだと思っています。

「半落ち」オススメ度は?

 

 

もしあなたが向こう10年は部屋から出ることを禁じられて、何もすることがなくてテレビとプレイヤーを与えられた状況になってしまったら、見てみたらいいんじゃないですか?

それか、映画レビューブログを始めたとして、とにかくのべつに映画を観まくる必要に駆られた人。

それ以外の方にはまず見る価値はないでしょう。