今回の滞在の一つの目玉である「アッピア街道巡り」

長い直線の道の散歩を楽しみにしていましたが、この度念願かなって歩いてきました。

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念願の旧アッピア街道ウォーキング

古代ローマの旧アッピア街道とは??

そもそも旧アッピア街道っていうのは、紀元前312年に執政官アッピウス・クラウディウスによって敷かれた道路です。

まあこのころはローマっていうのは、国を何とか広げよう!と頑張っていた時だったんですね。

で、ローマから馬を引く舗装道路があればかなり便利だぞ。ということで、アッピア街道が敷かれました。

このアッピア街道、最終的にはイタリア半島を横断して、長靴のかかとくらいのブリンディシっていう町まで続いていくんですが、最初はカプアという町までバーンっとほぼまっすぐに通っています。

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BS-TBS 地球バス紀行

この間、その途中のテッラチーナという町に行ってきました。

その山頂の遺跡からアッピア街道が見えるんですけど、

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こんな風に、本当にまっすぐなんですね。

しかもこの町では、沿岸の断崖が行く手を阻んだので、その断崖を36メートルも削って道を通しちゃった。

それだけ何が何でもまっすぐにしたかったんだよねえ。

まあ、当然そのほうが物資輸送も有利だし、どこかへ攻めるのも瞬時にできるかもしれない。

しかし、その分、敵も利用しやすいわけで。
この道があるから敵にも利用される、とかは考えないらしいです。

強いですね、いろんな意味で。

アッピア街道起点【カラカラ浴場】

アッピア街道を歩く、というと起点になるのが「カラカラ浴場」です。

古代のお風呂の遺跡ですね。

「お風呂の遺跡」とか言ってこういうのを想像する人はさすがにいないと思うんだけど、

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多分こういうスパ施設っぽいの想像すると思うんだけどね

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まあ絵がひどいことは置いておくにしてもだ。

では実際の「カラカラ浴場」をご覧下さい。

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とにかくでかい。

 

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スパ施設とかですらなくて、もう、大きさとして横浜アリーナとか、さいたまスーパーアリーナとかいうレベルの大きさなんですね。

でもまあ実際にここは浴場でした。
カラカラ帝という人が建てた浴場です。

カラカラ帝は弟を殺したとか悪い話が多い人で、五賢帝の後の人なんで、ローマ帝国自体の力が衰えている時代の話です。

規模はかなり大きいけど、運動場があったりサウナがあったりと、まあ今でいう健康ランドとかとあまり変わりはないです。

ローマ帝国のお風呂というと、とにかく「テルマエ・ロマエ」の印象がかなり強いと思います。

で、ローマの遺跡をいろいろとみて回るとね、「テルマエ・ロマエ」っていうのが、古代ローマの「お風呂」という文化にスポットを当てた作品ではなくて、いかに古代ローマ=テルメ(テルマエ)かということが分かります。

もう、お風呂を語らずして古代ローマは語れないんですね。
普通に古代ローマの民衆のことを語るときに、必ずお風呂と闘技場っていうのは出てきます。これはね、徹底している。

闘技場っていうのは言うまでもなくコロッセオみたいな劇場ね。

とにかく古代ローマは「お風呂とエンタメ」中心に回っていたといっても過言ではありません。

それはたまたまそういう風になったのではなくて、国策として娯楽施設を充実させて市民の支持を得ていたから、当然といえば当然なんだけど。

それにしてもこれほど大きな建造物もなかなかないぞ。というくらい。

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雄大ですね。

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私の好きなモザイクです。
古代ローマの浴場にはよくモザイクが敷かれています。

地下にも行くことができることを発見。

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地下はローマ市内最大級のミトラ教の集会所だったらしいです。

ミトラ教っていうのはローマの時代に栄えた宗教なんですけど、入教しても他言してはいけなかったらしいんですね。

この後に行った古代オスティアでも、浴場の地下に集会所があったんで、だからナイショにするために浴場の地下に作ったのかな?

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ちなみに男しか入教できなかったんだって。

ちなみにこのカラカラ浴場、夏場は夜にオペラが開催されることで有名です。

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ステージが設置されてました。

カラカラ浴場自体は、コロッセオとかから少し離れてはいるんだけど、せっかくローマに来たからには見てもらいたい規模の遺跡です。

まあ、でかいんで。

でかきゃいいのか?っていうこともありますけど……

古代アッピア街道を歩く際の注意点

さて、ここから少し歩くとサン・セバスチアーノ門という、アッピア街道始まりの門があります。

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アッピア街道の入り口です。

(ローマ市内からすれば、出口です)

この門自体はアッピア街道建設よりもずっと後、3世紀に作られたそうです。

ちなみにこの門は小さな博物館になってて、屋上まで登れるんだけど、これが意外ときれいで楽しいので非常におすすめです。

しかも屋上から景色が最高!

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ローマの町とは思えない緑あふれる景色だよね。
案外楽しくて長居してしまいましたが先に進みます。

ここからほんの数十メートルのところに……

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第一マイルストーン発見!!

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近くで観たいけどこの辺はマジで道が狭いうえに交通量が半端なく多いので、ゆっくり見学どこじゃないです。

とりあえず先に進みました。

で、ここで大きなミスを犯したんですね。

私は「旧アッピア街道を歩くぞ♪」なんつっててたけど、本当に交通量が多いんですね。

しかも、さらに歩道もない。
どういうことかといえば、

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のどかできれいな道に見えるじゃないですか。

とんでもないことです。

この道路幅で、2車線で車がビュンビュン高速で通り過ぎてゆくわけですよ。
もう、ほんと危ない。

なんでここで私が写真を撮ったかというと、あまりのつらさと危険さに「これは辛すぎてネタにするしかないwww」と思って、歩道が一番細いところで敢えて撮りました。

交通量が多いことは知ってたけど、歩道がないとは知らなかったんで困りました。

で、あとからガイドブックを読み返してみると、欄外にちいさーく、「途中までは旧アッピア街道ではなくて歩道向けの道を歩くのが良い」みたいなこと書いてあった。

つまり……

 

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この、赤の線のところを通らなきゃダメだったらしい。

もっと大きな字で書いておいてよ!欄外じゃなくて!!

なんでかといえば、この辺の観光にはバスを使うんですけど、そのバスの量も少ないので、私みたいに歩く人も多いと思うのね。

まあ、歩いてる人私しかいなかったけど……

本当に、歩いてて「なんでこんなあぶねえんだよおー、ちくショー」みたいにブツブツ言ったことは初めてでした。イライラしましたね……別に道は悪くないけどさ。

巨大なカタコンベのあるサン・セバスティアーノ聖堂へ

さて、そんなこんなでかなり苦労してサン・セバスチアーノ聖堂にようやく到着!

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ここには大規模なカタコンベ(キリスト教の地下墓所)があるというので、見てみようと思いました。

この辺は実はたくさんの教会があって、同じように規模の大きなカタコンベが点在しているので、たくさん見ることができます。

ただ、今日は遺跡見学を中心にしてたので、カタコンベはこのサン・セバスチアーノ聖堂のものだけに絞ってきました。

私が着いたのが11時前くらいだったんだけど、英語のツアーが11時15分からっていうことで、始まるのを待っていました。

その時には交通量との闘いで結構疲弊していた私。聖堂の椅子に座って休んでましたね……神様すいませんね。

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さて、地下に潜るのでカーディガンを羽織り、ツアー開始。

こんな感じでめっちゃ深くに潜っていきます。

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この後に気づくことになるんですけど、私って地下が好きみたいです。

地下とか、洞窟が好きですね。なんでなんでしょう。

さて、ここからはカメラ禁止(←知らずにバシャバシャ撮って怒られた人w)なので、公式の写真などでどうぞ。

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Catacombs of Rome – Book Tickets & Tours | GetYourGuide

こんな通路が、永遠に続いています。
完全に迷路で、はぐれたら必ず死ぬ

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Roma segreta: visita alle Catacombe di San Sebastiano

日本では墓所っていうとかなりおどろおどろしいイメージですけど、ここはそんなことないです。少なくとも私には。

日本だったら「霊が見える!」みたいに言いたがる人が大騒ぎしそう。

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Roma. Le catacombe di San Sebastiano | Camminare nella storia blog

この3つの小さな建物は、古代ローマ遺跡です。

カタコンベの浅い層の部分に少し広い空間があって、この小さな家(?)みたいのがありました。

これは、カタコンベができる以前からここにあったものだそうです。

この建物の上にカタコンベが建てられて、さらにその上に教会が建てられたんだって。
この遺跡は、だからお墓とは直接関係はありません。

地下に眠っていたので、かなりきれいな状態で保存されていました。
フレスコ画とか装飾もあって、見ごたえたっぷり!!

さて、この部屋が最後で教会に出ます。

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まあ、何に一番驚いたかといって、このガイドさんの美しさです。

衝~撃。

 

さて、ここはまだまだ序の口。

この日は涼しいけど夕方から雷雨なので、案外、ゆっくりはしてられないよ!!

つづく(2017.6.30)

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