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【私の頭の中の消しゴム】は泣けるのか?あらすじネタバレ感想!

泣ける泣けるいうから見てみたら泣けた。 でもあんまりおもしろくない気もするけどどうなんだろう。検証した。

「私の頭の中の消しゴム」のあらすじ

「私の頭の中の消しゴム」は、韓国のイ・ジェハン監督の恋愛映画です。

キャスト

  • チェ・チョルス=チョン・ウソン
  • キム・スジン=ソン・イェジン
  • ソ・ヨンミン室長=ペク・チョンハク
  • アンナ・チョン=イ・ソンジン
  • キム社長(スジン父)=パク・サンギュ
  • スジン母=キム・ヒリョン
  • チョンウン(スジン妹)=ソン・ジヒョン
  • オ・マダム(チョルス母)=キム・ブソン

建設会社社長令嬢のスジンは、ソ・ヨンミン室長と不倫の末駆け落ちしようと駅のホームで待っていたが、彼は現れなかった。

仕事で内装業者が逃げてしまうというトラブルに会った彼女は、建設会社の社長である父に助けを求めると、チョルスが派遣されてくる。
彼は実は、駆け落ちに失敗した夜にコンビニで会って、スジンが失礼なことをした経緯があった。スジンは気まずく思う。

徐々に惹かれあう二人だったが、社長令嬢とその会社の下働きの社員という身分違いもあり、チョルスは結婚に踏み切れない。

スジンは無理やり家族をチョルスに合わせるが、チョルスは準備ができておらず、家族も身分違いに驚き、空気は最悪。

スジンは過度なストレスで倒れてしまう。
彼女の体を思いやった家族はチョルスを認め、2人はついに結婚した。

チョルスの家族との問題の解決を促したスジン。
これから順風満帆な結婚生活が送れると思った頃、物忘れが多くなって病院へ。

検査をしてもらうと、彼女は若年性アルツハイマーに侵されていた。

【私の頭の中の消しゴム】ネタバレ感想

「私の頭の中の消しゴム」の問題点

この映画はストーリーをざっと見ただけでも、非常に詰め込んでいる作品だな、という事がよくわかります。

スジンの家族の問題や、格差恋愛、チョルスの家族とのやり取りから、ようやく後半になってスジンの若年性アルツハイマーが発症しますよね。

元はもっと長いテレビドラマだったと聞いて「なるほど」と思ったのですが、この映画の尺でここまで全部描き切るのは無理があるんですよね。

この映画全体が、まるで何かのダイジェストかのようにめまぐるしく状況が変化します。
正直、ちょっとついていけないという点がありますね。

「私の頭の中の消しゴム」のテーマ

この映画で最も重要なのはなんなの?と考えたときに、例えば「二人の愛の絆」だったり「命の大切さ」だったり、「家族」だったり、いろいろとあると思うんですよ。

しかしその中で、この映画が選んだのは「男が彼女に『愛している』と伝えること」だったように、ラストを見た限りでは思いますよね。

最後にそのセリフを彼が言うところは、「なるほど、そこに落とし込んできたのか」と思いましたけど、そのために病気を使うっていうのはね、もっとなんかなかったかね?と思います。

おそらく「愛」を描きたかったんだろうけど、やっていることが多すぎて、結局どこがテーマなのか散漫な印象です。

映画としては、もっとシンプルに二人が結婚しているところから始めた方が描きやすいんじゃないかと思ったけども……まあ、それはそれで普通なのかな。

ましてや実際にある病気を描くんだから、泣きを狙う以外にももう少し社会的なテーマがあってもよかったですよね。

「格差恋愛」だったり、いろいろと詰め込んだ結果どれも描写が中途半端だった印象。
特に前半部分はストーリーが入り組んでいて、感情移入ができませんでした。

しかし、病気が発覚してからは、楽しめるかどうかでいったら面白いです。
(まあ、それもどうかとおもうわけですけど)

もう少し深刻に病気を捉えたほうがよかったんじゃないかとは思いますが、だからと言って全く不謹慎というわけではないと思います。

それは、この映画が本当に心底泣かせるだけの目的で作っているわけではないからです。

もちろん、ストーリーの副産物として涙はばっちり狙っては来てるんだけど、泣かせるためだけに映画を作った、という感じはしません。

そこは好感が持てます。

それが証拠に、本当に安っぽく涙を呼ぼうとするんだったら最後にコンビニのシーンで一瞬だけでも彼女は思い出すだろうし、彼女が死ぬところまで描くと思います。

何となく最後の最後は、悲しいけどそれなりに男の「愛」のカタチは見れたのかなって思うのでまあいいと思います。

それもこれも全部役者が見どころを作っているからであって、もしももっと下手な役者だったら見てられんかったよね。

「私の頭の中の消しゴム」の魅力

とにかくひたすらに、この映画はもうソン・イェジンがすげえ。すげすぎる。
その演技を見ているだけで、ほんとこの映画は価値があるなって感じがするし、確かにちょっと感動して涙ぐんじゃうのは分かる。

めちゃくちゃ美しいですしね。

チョン・ウソンも演技は良いとおもいます。

ただ、この映画がチョン・ウソンをかっこよく見せようとしているところがあざとくて、ほんとついていけなかった。
普通の方がいいのに過剰演出で引きました。

髪形とか雰囲気とか、全てが全然かっこよくなかった!恋に落ちるところに全然感情移入できませんでしたね。

だけど、それは演出の問題であって、チョン・ウソン自身はかなり演技のうまい人だと思うんで、それが発揮されてきた後半の方がはるかに見ごたえがあります。

韓国映画は時々、とにかく主演の男を何とかかっこよく魅せようとする感じがとてつもなくあざとい事があって気になります。

大体はつまらない映画でそのようになるんだけど、「私の頭の中の消しゴム」はもしかしたらすごく良い映画になる可能性もあったと思うのでちょっと残念ですよね。

【私の頭の中の消しゴム】オススメ度

ものすごくクオリティが高いということでもないけど、それほどむちゃくちゃ悪意があるわけでもなければ、泣きばかりを狙ってきた作品というわけでもない。

役者の演技を見るだけでも価値はあるのかなと思いますし、まずまずオススメします。

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